場数を踏んで、場慣れする効果

(01)諸々

光陰矢の如し

もう1週間が過ぎたなんて、信じられない。
時の流れは速いものですね~。

今週はレッスンがないので、のんびりしているように思われるのですが、公演の後処理、主に事務仕事に追われています。
でも、まあ、やっぱり、疲れたようで、いつもより布団の中でゴロゴロしている時間は長いです。
あと、見たかった映画を見たりしてます(パソコン@家)。
舞台を見るとか、映画を見るとか、どこか綺麗なところに出かけるとか、そういうインプットなしにアウトプットはできない。
舞台を作る上ではすごく必要なことなのですが、時間に追われているとそのインプットができません。
しばらくは舞台の予定を入れず、ゆっくり過ごしながらインプットしていきたい。

場慣れ、場数

先日の舞台、前日の舞台稽古の時から思ったことは、
『やっぱり、場慣れ』『やっぱり、場数』
ということでした。

タブラオに比べて、テアトロの舞台を踏む経験というのは多くありませんが、うちの教室の生徒は、比較的テアトロの舞台に立つ機会が多くありました。

私、思うのですが、舞台って、存在感があるとか、華があるとか、そういうのが何より大事。
技術より大事。
オリンピックのように技術を採点する競技ならいざ知らず、舞台は技術があっても、それだけじゃ足りない。
まずは、立ってるだけで人を圧倒するようなパワーが必要。
てか、それがないのは舞台人として致命的って思える程。

「存在感」「舞台の華」「圧倒するパワー」
色々と言葉を変えても、言ってることは同じ。
形のないものだから説明しにくいけど、でも、舞台を見た人には分かる。

これらは、萎縮したり、正確さを求めたり、振りを追うのに一生懸命で、型にはまり、無難に踊ってる時には出てこない。

萎縮しないこと。
正確さに拘らず、ダイナミックに踊ること。
振りに終われることなく、振りを通じて、自分の中の何かを表現すること。
型を破り、個性を出すこと。

これらは自信がないとできない。

自信って根拠がなくて、その人の気の持ちようなので、上手くなくても自信ある人もいるし、上手くても自信ない人もいる。
だから、できない自分も含め、自分のことを認めてあげることがとても大事。
萎縮した自分は、自分でしか解放してあげれない。

でも、これって、自分の心の中のことだから、具体的にどうしたらいいってのがなくて、中々難しいじゃない。

でも、一つだけ具体的にやりようのあるものがあって、それは、「場数を踏むこと」なんです。

場数を踏んで、慣れてくると、気持ちに余裕が生まれてきます。
それは自信に直結する。


いつも見に来てくれてるお客さんたちからは、
「生徒さんたち、すごく上手くなった」「前回より良くなった」
という声を沢山いただきました。
前々回から前回よりも、前回から今回は、圧倒的に多くて、8月にコロナが感染爆発したように、手前味噌ながら、うちの生徒たち、今年ブレイクした。
中には、「目に力が宿った」という言い方をしてくれた方もいて、「それは自信が付いたからだ」とも言ってました。

私も、舞台稽古からの生徒を見て、場数を踏んできた生徒たちは、どこか、「すとん」と落ち着いた、腹が座った感じが見受けられ、稽古場にいるかのように、自然に、肩の力が抜け、楽に、軽く踊ってる感じがして、
「うちの生徒、上手くなった!」
と思いました。

今年の野音は、群舞は小松原舞踊団の方々とうちの生徒たちしかいませんでした。
小松原舞踊団の方々が舞台稽古しているのを、舞台袖で生徒たちと見ながら、
「あの人たちを見てごらん。舞台に立ってる姿に余裕があるでしょ。
わたわた、おろおろしてないでしょ。
舞い上がってないでしょ。
すっと気楽に立ってて、力みなく、肩の力が抜けてるでしょ。
あれが、場慣れした人たちの姿だよ。
良く見ておきなさい。
舞い上がるから、気が散るんです。
気が散るから、ミスをするんです
落ち着いたらできることは沢山あるんだよ」
と私は生徒たちに言いました。

見習うべきは踊りだけじゃなかったりする。

場慣れした人たちの姿を見て、自然と吸収したものはあったと思う。
自分たちと比べ、何が違うかを、自分たちなりに消化したんだと思う。

それが、今回の舞台に良く反映されていたように思いました。

舞踊団公演に出てた生徒たち、全体的に上手くなったと、ホント、手前味噌ですみませんが、思いました(^-^;
誰かと比べてでなく、これまでの私たちと比べてなので、お許し下さい(^-^;

入門生も踊るセビジャーナスを上級生が踊ったら

セビジャーナス。
入門生も踊るセビジャーナス。

入門生と上級生、振付の難易度で差はつかない。

では、差がつくのは何か。

もちろん技術力もある。
でも、それだけじゃない。

それが踊りには大事だと私は思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。