10月26日(水)日本橋公会堂「舞踊団公演」第二部

(03)舞踊団公演

さて、第一部では破天荒なヘンリー8世を取り巻く人たちの物語でした。
第二部では、ヘンリー8世の娘・エリザベスを主軸に舞台は進行します。

姉のメアリー一世は子供を成さないままにこの世を去った為、
王位は妹のエリザベスの元へ転がり込んできました。

ところが、女王とは言えども、政治は男性が動かしていた為、
臣下たちからお飾りとしか見られておらず、
「早く結婚しなさい。
女のあなたは早く結婚して、政治は夫に任せなさい」
と言われていました。

しかし、エリザベスは親世代の
結婚をめぐる数々のトラブルを見て育ち、
結婚には乗り気になれませんでした。

また、エリザベスの姉・メアリー一世は、
イングランドの国政に口を出す夫・スペインの王子の言いなりになり、
イングランドはスペインの属国のようになっていました。
スペインを援護する為、
フランスとの戦争にイングランドも参戦しましたが、
それにより国は荒れ果て、国民は憔悴しました。
王家は国民からの信頼を失っていました。

「私が結婚すれば、
夫の国にイングランドの政治は牛耳られてしまう」
とエリザベスは、
姉の二の舞を踏むことは避けたいと考えました。

でも、結婚をせず、
婚姻を望む国からのプロポーズを曖昧なままにしておけば、
その間、その国はイングランドには戦争を仕掛けてこない」
と自分が未婚であることは武器になるとも考えました。

結婚を進める重鎮の臣下たちにエリザベスはこう言いました。
「私はイングランドと結婚しました。
国民は私の子供です」
と。

さて、そんな賢いエリザベスに対し、
「私の方が正当な王位継承者よ」
と真っ向勝負を挑む人がいました。

スコットランド女王のメアリー・スチュアートでした。

王族・貴族は、血縁関係等が入り組んでて良く分からないのですが、
メアリー・スチュアートは
イングランドの正統な王位継承者でもあったようです。
正妻であったキャサリン・オブ・アラゴンを追い出した
不倫相手のアン・ブーリンとの婚姻は、
ローマ・カトリック教会は認めてませんでした。
故に、メアリー・スチュアートも、
アンの娘であるエリザベスのことは
「不倫のベットから生まれた私生児」
と見下していました。

そして、イングランドはプロテスタントの国ですが、
スコットランドはカトリックの国でした。
イングランドに潜むカトリックたちは、
メアリー・スチュアートを女王にと担ぎだし、
何度かエリザベスの暗殺を企てました。

エリザベスはメアリー・スチュアートが
これ以上騒ぎ立てないことを願いました。
これ以上、大きな騒動を起こせば、
イングランド女王として、
女王暗殺の首謀者を処刑せねばならなくなってしまう。

父により母を処刑されたエリザベスは、
自分の血縁であるメアリー・スチュアートを
断頭台に上げるのは避けたかった。

でも、裁判でメアリーの死刑は決まり、
エリザベスは死刑執行令状にサインをしなくてはならなくなります。

震えながらメアリーの処刑にサインするエリザベス。
断頭台に消えていくメアリー。

このエリザベスとメアリーの話はとっても有名で、
映画にもなっています。

メアリー・スチュアートというのはとても美しく、
魅惑的な人だったそうです。
3回の結婚をし、
男に振り回された人生だったともいわれています。
エリザベス暗殺や、
自分こそ正統な王位継承者であると主張することなどは、
夫や周りの親族の男性たちからの入れ知恵だったようで、
それにより、彼女は首を跳ねられ、死んでいきます。

この哀しきスコットランド女王・メアリー・スチュアートは
富松真佑子が演じます。

愛する男がいなかった訳でもなく、
それどころか、奔放に恋愛を楽しんだエリザベス。
ただ、エリザベスはイングランドの為に、結婚と恋愛を分けた。
それにより、国が亡びることを回避した。

「私はイングランドと結婚した。
私に夫はいらない。私には男妾がいればいい」

そんなエリザベスを私が務めます。

私のことを良く知る昔からの友人(フラメンコ関係者じゃない)は、
これまでの作品をいつも見てくれては感想を述べてくれます。
何年も前にその彼女から、
「美恵ちゃんってさ、
男を頼らないと生きていけないような、
虞美人や茶々ってタイプじゃないよね。
むしろ、男がいなくても生きていける
強そうなキャラの方が合ってるよね。
例えば、エリザベスみたいな」
と言われました。
「さすが、四半世紀の付き合いの友よ!」
その時から、
「いつかエリザベスをやろう!」
と考えてました。

ということで白蓮に続き、
テーマは「女性の自立」になってしまいました。

洋の東西を問わず、
女は男に依存しやすい。
男の意見を自分の意見かのように錯覚し、
自分で考えることを放棄しがち。
でも、それって、幸せから遠のく。

男と一緒にいても女が自立してる方が、
男も女も幸せになれる。

No puedo vivir sin ti.
(あなたなしでは生きていけない)

と歌う歌はよくありますが、
これは、女が歌うのではなく、
女が男に歌わせる歌だと思ってます。

さて、これらのキャラクターの心情を、
どのようにフラメンコで表現していくのか。

乞うご期待です(*^-^*)ノ

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