講師紹介

Profesora

講師紹介

森山 みえ

Mie Moriyama

■森山みえ プロフィール
舞踊作品制作、劇場公演を得意とするフラメンコ舞踊家、振付家、演出家。
2000年にフラメンコと出会い、その8年後にスペインに1年間フラメンコ留学し、本場のファナ・アマジャ、イサベル・バジョン、マチルデ・コラルなどから多くを学ぶ。帰国後、フラメンコ教室を開校し、2016年より精力的にオリジナルの舞踊作品を制作・上演し続け、日本を代表する小松原庸子スペイン舞踊団公演に多数客演し、数少ない舞踊作品制作者として注目、期待される舞踊家である。現在、東京を中心に活動中。
東京・小岩『Estdio Tierra』のオーナー、森山みえフラメンコ教室主宰者、ラ・プエルタ・アビエルタ合同会社 代表取締役。

【主な舞踊作品】『項羽と虞美人』、『La Mentira ~茶々の嘘~』、『落花流水』、『君を追いゆく薄月夜』、『ひるの夢 あかつきの夢 夜の夢』『Los Tudor~チューダーローズたちの叶わなかった恋の行方』『Donde esta la princesa』など

【出演実績】小松原庸子スペイン舞踊団『真夏の夜のフラメンコ』『大地と炎』、『情熱フラメンコ』、『真夏の夜のフラメンコ』など多数。プリメラ・ギター社主催「プリメラののニューウェブ」、タブラオ・アルハンブラ、タブラオ・エスペランサ、サラ・アンダルーサ、カサ・アルティスタ、ラ・バリーカ、ファミリア等多数。

Carrera

経歴

2000

フラメンコに出会う

2001

初めての発表会にセビジャーナスで出演。

2002

2度目の発表会でソロを踊る

2008~
2009

セビージャ(スペイン)にフラメンコ留学し、ファナ・アマジャ、イサベル・バジョン、マチルデ・コラルに師事

2009

スペインから帰国後、フラメンコ教室を開校
その後も毎年短期渡西を繰り返し、マリア・デル・マール・モレノらに師事。
同年1月から6月 フラメンコ情報誌「パセオ・フラメンコ」に「みえのフラメンコ留学記」を連載

2016

初の舞踊団公演『項羽と虞美人』を上演

2017

小松原庸子スペイン舞踊団『真夏の夜のフラメンコ』に客演

2018

小松原庸子スペイン舞踊団 新春公演『大地と炎』に客演
第2回森山みえ舞踊団公演『La Mentira ~茶々の嘘~』を上演
小松原庸子スペイン舞踊団『情熱フラメンコ』に客演
小松原庸子スペイン舞踊団 『真夏の夜のフラメンコ』に客演
小松原庸子スペイン舞踊団 50周年プレ公演『Duende del FLAMENCO』に出演

2019

第3回森山みえ舞踊団公演『落花流水』を上演
小松原庸子スペイン舞踊団 『セビージャ・フラメンコの粋』に客演
小松原庸子スペイン舞踊団 「真夏の夜のフラメンコ」に客演
プリメラのニューウェーブ「バイレソロの一曲入魂」に出演

2020

第4回森山みえフラメンコ舞踊団公演『君を追いゆく薄月夜』(文化庁 文化芸術活動の継続支援対象作品)を上演
小松原庸子スペイン舞踊団「クラシコ・エレガンテ/フラメンコ・VIVIR」に客演
フラメンコ情報誌パセオ・フラメンコに同年の上演作品に関する取材記事が掲載される
映像作品『求婚の歌』(東京都『アートにエールを!』採択作品)を発表

2021

小松原庸子スペイン舞踊団 「真夏の夜のフラメンコ」に客演
第5回森山みえフラメンコ舞踊団公演『ひるの夢 あかつきの夢 夜の夢』(文化庁 Arts for the future採択公演)を上演
同年 フラメンコ情報誌パセオ・フラメンコに同年の上演作品に関する取材記事が掲載される

2022

第6回森山みえフラメンコ舞踊団公演『Los Tudor~チューダーローズたちの叶わなかった恋の行方』(令和4年度文化庁芸術祭参加作品、文化庁 Arts for the future 採択公演)を上演
第7回森山みえ舞踊団公演『Donde esta la princesa』(文化庁 Arts for the future 採択公演)を上演
フラメンコ情報誌パセオ・フラメンコに同年の上演作品に関する取材記事が掲載される
第1回 森山みえソロリサイタル(文化庁 Arts for the future 採択公演)を上演

2023

小松原庸子スペイン舞踊団『真夏の夜のフラメンコ』に客演(予定)

Message

メッセージ

初心者の方から親切丁寧にレッスンします。

私がフラメンコを始めた時、ここまでフラメンコに関わりが深くなるとは想像もできませんでした。
多くの生徒さんと同じように、私も普通の会社勤めをする会社員でした。
家と会社の往復だけではない、何かを始めたくて、フラメンコを始めました。

子供の頃から、バレエやジャズダンスを習ってたこともあり、ダンスは好きでした。
何か新しいダンスを習いたかったこと、伝統的な踊りが好きだったことと、長いスカートを履き、華やかなドレスへの憧れもあり、バレエやジャズダンスよりはフラメンコにすることにしました。

フラメンコを始めてみると、衣装への憧れや、舞踊としての面白さより、リズムの面白さに夢中になりました。フラメンコの踊り手は、踊り手&パーカショニスト(打楽器奏者)だと言われます。踊り手の足は打楽器です。
音楽に馴染みがなかった私には、リズムを覚えること、音を足で出すことは、とても難しく感じました。

幼少の頃から楽器を習ってたことのある人の、音楽の耳というのは、フラメンコにはとても有利に働きます。その耳を持たない私は、さっさとリズムを覚えて、足で音楽を紡ぐ仲間を見て、羨ましさ半分、自分への悔しさ半分でした。それでも、ここまで続けてきたのは、できないことが、少しずつでもできるようになった時の喜びの方が大きかったからだと思います。

また、フラメンコの表現の面白さにも惹きつけられました。
綺麗なだけではなく、綺麗なものを壊す時に放つ強烈な魅力が、フラメンコにはあると思っています。
舞台に上り、自分以外の誰かを演じるため仮面を付けるのではなく、むしろ、日常生活で知らぬ間に被ってしまっている仮面を脱ぎ去り、自分の素をさらけ出す。私は、そこにフラメンコの魅力を感じます。

こんな悩みをもった方でも大丈夫

バランスの取れた美しい姿勢、メリハリのある引き締まったスタイルを目指したい

正しい骨盤の位置や肩甲骨の位置、重心の取り方、股関節のターンナウトができるようになると、フラメンコも楽にできるようになりますし、日常生活での動作も優雅なものとなります。
また、骨盤周りの筋肉を正しく使えていない状態が続くと、下っ腹に肉が付いてしまします。姿勢を矯正し、骨盤周りの筋肉を使うようになって、体重は変わらないのに、スカートのウエストが緩くなったという生徒さんは結構います。
クラシック・バレエのメソッドから、フラメンコに必要な要素をレッスンに取り入れて、上記のことができるようにしていきます。但し、バレエのように、足を高く上げたりするころはありませんのごで、ご安心下さい。

踊りを通して、何かを表現したい

スペインでレッスンを受けた経験を元に、フラメンコに効果的な視線の使い方、表情、音の取り方、仕種などを指導して参ります。

イベント(発表会、レストランなどのライブ、老人ホーム慰問ライブ、区民祭り)への参加したい

振付を覚えただけでは人前で披露はできません。まず、お客様に見て頂くために、繰り返し練習しなくてはなりません。
次に、生のギターとカンテ(歌)との合わせ練習をすることが必要になります。
これらのことを、少しずつご指導致します。
また、踊り手にとって、衣装や化粧は大事な要素です。その人に似合った衣装を着ていて、化粧が綺麗にできていて、髪の毛がビシっと決まっているだけで、普段以上に綺麗な自分を演出できます。そうでなければ、衣装や化粧の効果は半減します。
イベント前にはメイク講習も開催いたします。髪の結い方、衣装の着こなし方、小物の付け方も指導致します。
これらの準備をした上で本番を迎えると、普段は出せなかった自分が本番で出せることもあります。さらに、本番で踊ることで、自分の弱点、練習不足な点などが見つかり、次回への練習に繋がっていきます。
これらの過程が上達に繋がるため、当教室では積極的なイベントへの参加をお薦めしております。

フラメンコと出会って

フラメンコを始める多くの方と同様に、始めたきっかけは、運動不足解消や、会社と家との往復以外の何かをしたかったからでした。そのため、習い始めて1~2年は、週に1度、お稽古に行くだけで満足し、特に熱中してた訳でもなく、のんびりとセビジャーナスだけに1年半もかけていました。

その後、何度か発表会に出演し、課題に取り組む楽しさを覚え、舞台を終えた後に新たな課題に気付き、そしてまた練習し、披露するというのを続け、気付いたらフラメンコに夢中になっていました。
仕事の方は、それなりに責任のあるものでしたので、仕事の後にレッスンに通うのは、疲れもあり、大変でした。
それでも、踊り始めてしまえば、オフィスの机にかじりついて、パソコンと睨めっこすることで凝り固まった身体もほぐれていき、ストレスのたまった頭もすっきり冴えてゆきました。
何よりも、踊っている間は、頭が真っ白になり、他のことを考える余裕がなくなるので、それまでに仕事で嫌なことがあっても、気持ちをリセットできるのが良かったです。仕事をしつつ、フラメンコを続けることで、大変だと思ったのは、レッスンと自主練の時間の確保でした。
フラメンコをメインに生活している人は少ない。私の教室では、そういう生徒さんはゼロです。
特に、仕事を持っている人は、時間的余裕が少ない。
そんな中で、毎週、決まった曜日、決まった時間にレッスンに来るのは、当たり前のことになってるけど、別の曜日に残業をしたり、次の日の朝早くに出社したりと、やりくりしてレッスンに来ている。

当たり前だけど、努力しないとレッスンには来れない。
平日は忙しかったので、土日は寝て過ごしたい日もありました。

それでも、無理して起きて、貸しスタジオに行って、自主練を数時間はしていました。
そんな大変な想いして、何でフラメンコを続けたのかというと、やはり楽しかったからです。できなくて悔しくても、できるようになると嬉しいし、音楽に合わせて身体を動かすことが、ただ単純に楽しかったからです。

フラメンコを仕事にするようになった今でも、この時のことは忘れていません。
生徒さんの多くが、フラメンコを生活のメインにしていない人たちである以上、一生忘れてはいけないと思っています。そうこうし、仕事をしながらフラメンコの勉強を続けていましたが、休暇を取って、スペインにレッスンをしに行ったのをきっかけに、本場スペインで勉強したいという想いが強くなりました。
仕事上では、中長期の海外研修の話や管理職への昇進の話が持ちあがっていましたが、その頃は、頻繁にフラメンコの公演や準備などがあり、毎回、断っていました。
そして、30代を半ばにして、「このままでは仕事もフラメンコも、中途半端なままだ」という焦りもあり、随分悩みましたが、仕事を辞め、スペインに勉強しに行くことにしました。

スペインから帰国後は、当教室を立ち上げました。
以前所属していたお教室では、発表会やライブの準備などに携わる機会を頂きました。
そこで、華やかな舞台の上で踊る喜びだけでなく、普段の仕事で行っているのと同じような、華やかな舞台を作り上げるまでの、裏方の仕事の面白さも経験しました。
裏方の準備作業もしながら、本番当日は下級生のお世話もして、本番の舞台では普段とは違った集中力を発揮しなくてはならないのは非常に大変でしたが、舞台で全てを出し切り、毒素の抜けたような、晴れ晴れとした笑顔の方々を、打ち上げの席で見ていたら、「これは遣り甲斐がある!」と感じました。

「振付・構成のみならず、衣装や化粧のコーディネートもし、『発表会』という大きな目標を成功に導くために、一番大事な生徒さんが、いかに美しく見えるかに細心の注意を払い、お客様に楽しんで頂ける舞台作りをしていく作業は、遣り甲斐ある!」と思いました。
長年、会社勤めをしてた私にとっては、お教室運営の裏方作業も、今までの仕事の延長線にあり、興味深いものでした。
フラメンコに出会い、このよう過程を経て、始めた当初では想像もつかなかったような現在に至っております。