10月公演のギターさんとカンテさん

(01)諸々

ここ数日、10月の劇場公演の出演交渉をバックアーテイストとしてました。
全員決まってないのですが、とりあえず、メインとなる人たちと。
消耗しました。

あ、でも、誤解なきよう言うと、彼らは無茶なことは言いません。極々正当なことしか言いません。

100円のファーストフードと比べて、例えば、一流レストランのハンバーグはお高いでしょう。
でも、一概に高いとは言えなくて、料金というのはそのものの価値と見合っているかで決まる。

彼らのパフォーマンスはやはりいい。そして、仕事に対する姿勢もプロフェッショナル。
安かろう悪かろうでない彼らに対し、「高い」とは言えない。だって、値段以上のことをやってくれるのを知っているから。
それなのに、彼らの価値に見合わない料金で頼めば、彼らから彼らの芸を私は搾取することになる。

芸というのは目に見えないし、料金表もない世界だからその判断は難しい。

この世界は、
①通常のタブラオライブ
②タブラオでの発表会
③劇場での発表会
④劇場公演
とで値段が変わる。
③④は①②とは一桁が違うし、それだけじゃ足りない。

こういう料金というのは、企画したことのある人しか知らない。
そして、一回やそこらやった程度では、それが相場なのか、吹っ掛けられているのかも分からない。
企画者との関係によっても値段は変動したりもする。
だから、これで良しとするか、値切るかの判断するのは、すべて経験値がものを言う。

彼らと話をしていて、これまで彼らに出てもらった舞台を思い返してました。
確かに、日本人アルティスタよりは高い。
でも、こういう舞台6回目にして、やっと何となく分かってきた。
すごく与えてもらってた。

私、感謝しているつもりで、感謝が足りてなかった。

無知の知。

私は彼らに私の愛を与えてなかったのではなく、彼らが与えてくれてた愛を私は受け取ってなかったのでした。

本当に、何事も受け取るというのは難しい。
受け取る側に器の大きさがないと、与える側に余力があっても、受け取り切れないで、取りこぼしてしまう。

これからでも遅くないので、ちゃんと受け取って、恩を返していきたいと思った。

10月の舞踊団公演、ギターはエミリオ、カンテはマヌエルです。
二人と舞台に立てること、この上ない幸せです。
二人が日本にいること、日本はすごく恵まれている。

※彼らはそんな恩着せがましく事細かに説明しないです。どうでもいい冗談を言う時には饒舌だけど、肝心なことは口下手。私が勝手に気が付いて、勝手に納得してるだけです😇✨😇

(写真:MiCHiCO)

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