Petenera をギターさん、カンテさんと作る

(01)諸々

ペテネーラという曲を習ったものの、それを仕上げて舞台に上げるのは今度の10月が初めてです。

振付を習ったみた感じとしては、タブラオでその日に合わせてすぐに踊れるような曲とはちょっとタイプが違う。
構成も、アレグリアス、ソレア、シギリージャ、タラント・・・と言ったタブラオでよく踊られるヌメロよりも、どちらかというとファルーカみたいにファルセータが割と長々と続き、ギターさんと一緒に振りを作っていく曲って感じがします。

曲の雰囲気も、アレグリアス、ソレア、シギリージャ、タラント等のようにちょっと激しく、熱く盛り上がるとってもフラメンコな曲というよりは、しっとりと踊り切るファルーカのようです。

今日、別件でマヌエルとエミリオと会いました。
10月に生徒たちの群舞でペテネーラを演目に挙げたいという話をしたら、
「音源があるなら送って」
と二人から言われました。
私が頼まずとも、
「その音源のファルセータの長さとか雰囲気を元に僕のファルセータを用意していくよ!」
とエミリオは言い、
「そのペテネーラはリブレか?それともコンパスありか?それを僕、覚えるよ」
とマヌエルは言いました。

準備期間が十分にあり、何度も合わせができる劇場公演(発表会含む)で、群舞で舞踊団が踊るとなったら、
バックアーテイストはちゃんと準備してくれる。
そんなものなんだと思いました。
タブラオ仕事とは違います。

でも、全部が全部、そんな曲だらけだとバックアーテイストに負担がかかり過ぎるので、
ソロの曲などは、ちゃんと合図があり、即興でも踊れるような普通の振付・構成にします。
それに、あまり作り込み過ぎない方がフラメンコの良さが生きる感じがして、私はその方が好きです。

劇場公演でも、音楽は普通でいい。
普通がいい。
私の場合、凝ったことは要らない。

ただ、劇場の舞台は広いので、タブラオで踊るように踊っては、視覚的に面白くない。
なので、フォーメーションしたり、演出したりして、視覚的な工夫をします。

音楽は普通でいい。
普通がいい。
オーソドックスなフラメンコは決してつまらなくない。
むしろ、愛すべき定番。
落ち着く。

そんな風に思ってます。

なので、バックアーテイストに覚えてもらうペテネーラですが、バックアーテイストが無理なく覚えられる範囲にとどめ、バックアーテイストに負担がかかるようなものは
彼らと相談しながら、バイレの振付を変えていこうと思ってます。

今週の土曜に、エミリオがクラス伴奏に来ます。
歌のことも、音楽のことも、本当に知識豊富なエミリオ。
踊りは、踊りの先生から習うばかりじゃない。
フラメンコの場合、ギターさん、カンテさんから学ぶところは大きい。
エミリオにいっぱい教えてもらいましょ!

いよいよ10月公演、最初の一歩です。

楽しみです。



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