2016年に私が描いた未来予想図

(01)諸々

ソリスタ7人を舞踊団員が務めます

来年の舞踊団公演では、9つの女性の役柄があります。
1つは私が演じ、1つは外部のゲストが演じます。

そして、それ以外は7人の舞踊団員が演じることになりました。

『私とうちの生徒たちだけで舞台を作る。外部の人に出演してもらうのは、私たちだけでは足りないところだけにしたい』

私が生徒たちに言い続けてきた、2016年の私が描いた未来予想図です。(⇑)

例えば、ギターさん、カンテさんは私たちではできません。なので、外部の人に演じていただきます。
うちの教室は女性だらけなので、男性の役柄を演じる男性も足りない為、外部の人に演じていただきます。

でも、女性の役柄(ソリスタ)は外部の人に頼まないでも、私とうちの教室の生徒だけでまかないたい。

ただ、最初の頃はまだうちの教室も設立してから日が浅く、ソリスタを務められる生徒がいなかったので、外部の人にゲストで出てもらってソロを踊っていただき、生徒たちは群舞のみでした。

でも、年に1度、ないしは1年半に1度でも舞台を作り続けていると、群舞で出演していた生徒たちもドンドン成長していきました。

群舞で踊っていた生徒たちは、稽古場でも、舞台の上でも、ソリスタの後ろで踊りながら、プロとして活動している人たちの踊りや、それのみならず振る舞い等を見ていました。

見て盗んでいました。

『見て盗む』。芸事の基本です。

自分が踊るだけじゃなく、見ることも勉強です。

下積みもなく、いきなり光の当たるところに行けたらラッキーかもしれないですけど、舞台ってそう簡単なことじゃないです。
舞台の上の光のちょっとしか当たらないところから、一番強い光を受けている人たちを見る。
見て盗むという機会、すなわち下積みをするからこそ、自分が強い光の下に行った時にどう振る舞えばいいかが分かります。

舞踊団公演に出続けた生徒たちは、下積みを経て、成長しました。

そこで、生徒たちにも少しずつソロを任せることにしました。

最初は「歌振りだけ」とか、「ブレリアの歌1つだけ」とか短いものを任せ、その次の公演では、「それよりもうちょっと長く」という感じに、少しずつ分量を増やしていきました。
今ではフルの1曲を任せられる生徒たちも数人います。

こうやって生徒たち個々人も、うちの教室という団体も、少しずつ底上げを図ってきました。

来年の公演では、舞踊団に任せたかった役柄のうち1つを除いては、全て舞踊団に任せることにしました。

前回は、舞台に出演する為だけに個人レッスンを取って、舞台に出た方もいました。
当然ながら、既に踊れる方でした。
強力な助っ人となって頂きましたし、新しい風が吹くことで、既存の生徒たちにとって良い刺激となりました。
でも、今年は、そういう方々に頼ることなく、定期的にレッスンを取りにきてくれている、いわゆる『生徒』だけに任せることにしました。

もちろん、まだまだの生徒たちも含まれますが、
「1年後には!」
という期待も含めて、起用しました。


私の中では、ちょっと位の差なら、いえ、うんと差があったとしても、任せられる生徒がいるなら、生徒に任せたいって思っています。

感無量です。

私がやりたかったことが、現実化してきました。


でも、このように、私がやりたいことって、こんなちっぽけなことなんです。

「スペインからすごい人たちを招いて、業界中が注目するような公演を打ち上げて、派手に行くぜ!」なんて露ほども思ってない。

人によってはそれが楽しく感じたり、価値あるものと思う人もいるでしょう。

でも、私にとっては、それは無用の長物。

他人がやってるのを見て、「すごいなぁ」とは思っても、私はそれを欲しいと思ってない。

私が欲しいものは、私と私の生徒が居心地良く感じられ、下級生の子たちであったとしても萎縮せず、伸び伸びと踊れ、楽しいと思える舞台を作ることです。
(もちろん、出る生徒たちには、やるべきことはやるという責任はあります。
それを果たした上での「楽しさの追求」ではあります)

でも、発表会で終わらせたくない。
だから、舞踊団公演。

発表会はもっと敷居を下げてもいい。

だから、できる限り、私と私の生徒だけで成り立たせたい。

2016年に描いた未来予想図は、2023年の今も私の未来予想図です。

第8回 森山みえフラメンコ舞踊団公演

2024年5月12日(日) 

東部フレンドホール
(都営新宿線「瑞江駅」から徒歩数分)

詳細は、少しずつ当ブログでご案内してまいります。

見に来てくださった方々に、「あー、楽しかった」と思っていただけるような、いい舞台を作っていきますので、是非ご予定を空けておいてください♪

応援の程よろしくお願いいたします。

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