外国人のクラスメイト

(07)スペイン

外国人のクラスメイトは、ちょっと日本人の感覚からすると、良い意味でお節介な人がポツリポツリといる。

 

何故か、気に入られて、
「ブレリアのこのレマーテ、素敵でしょ。
教えてあげるわ!
覚えて、是非使って」
と突然、パソをくれる人がいたり、
「フランスにもフラメンコフェスティバルがあるのよ!
フランスもお勧めよ!」
とわざわざメモをくれる人(フランス人じゃない)、
などなど。

 

話の繋がりは一切ないのに勧めてくる。
不思議(^_^;)
でも、明らかに好意から来るものって分かる。

 

 

かと思うと、
「中級の人が紛れ込むから、
振り付けが難しくなっちゃう。
初級は初級のことをやってほしいし、
中級の人は中級に行ってほしいわ」
と私の方を見ながら、嫌味ったらしく陰口叩く人もいる。
それはマリアに言えよ。
ああ、やだなぁ。
まあ、こういうのは日本も同じか。
言葉が分からなきゃ気付かずに済むのだけど、こういう悪意のあるのだけは、はっきり聞き取れてしまう不思議。

この人は、何か自分を受け入れてもらえなかった傷を負っているのかもしれない。

他人に傷つけられた人でなければ、他人に嫌がせするようなことはできない。

でもその傷は他人を攻撃しても癒えない。
他人を落としても、その人は救われない。
何のためにフラメンコをやってるのだろう。
綺麗なだけでない、人間のドロドロしたものを芸術として昇華できるのが、正にフラメンコなのに。
他人に目を向けず、自分の内側にこそ目を向け、フラメンコという踊りに活かせばいいのに。

こんな人は、日本でもいっぱい見てきた。

可哀想な人。

 

好きなことを楽しみながら取り組み、明るくにこやかにしてれば、慕って優しくしてくれる人が表れる一方で、
こいつなら、意地悪しても反撃しないと舐めてかかる人が表れるのも万国共通。
意地の悪そうな人に意地悪する人はいない。

どこの世も同じか。
お勉強になりました。

次に言われたら、せめて、にらみ返すことにします。

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