舞踊団公演 主軸は茶々と三成のラブストーリー

(03)舞踊団公演

2月公演は、茶々と石田三成の恋模様を軸に物語が展開していきます。

ラブストーリーです。

 

茶々は、少女時代に二度の落城に遭います。

一回目は実の父が信長に敗れ、信長の部下だった秀吉によって殺されます。

二回目は母とその再婚相手が、秀吉によって殺されます。

その後、茶々たち姉妹は、なんと親の仇である秀吉に引き取られ養女となります。

なんとも難しい時代です。

さて、メインとなる物語は、茶々たち姉妹が秀吉に引き取られ、対面するところから始まります。

三姉妹は、自分たちの後ろ盾になってくれる秀吉には、親の仇とは言えども逆らえません。

そこで、三姉妹は侍女たちと共に、ご挨拶の舞を披露します。

恋を夢見る少女期の、三姉妹の清らかで可愛らしい様をグワヒーラで表現します。

 

秀吉には右腕となる頭の切れる部下がいました。

石田三成です。

三成も、三姉妹が秀吉にご挨拶の舞を踊る場にいました。

そこで、茶々と三成は出会い、恋に落ちるという設定です。

三成は、頭脳明晰な人だったようです。

あまり感情を表に出さず、愛想もなく、要はポーカーフェイス。

そんな人だって、人間なので感情はある。

三成は茶々と出会い、心が揺れた。

けど、それを表には出すまいとした。

けど、出すまいとした感情は、ジワジワと少しだけ表に滲み出た。

一方の茶々は、叔父の信長にかなり似ていたようで、気性が激しかったと言われています。

なので、好きも嫌いも、はっきりと表に出す。

三成に一目惚れ。

それをてらいなく表に出した。

そして、二人は恋に落ちた。

 

そんな二人は密に付き合い出すのですが、秀吉の毒牙が茶々に迫ります。

秀吉は茶々を側室にしたいと言い出しました。

女は恋に走る。

何もかも捨ててでも、好きな男について行きたいと願う。

茶々が激情家だったとしたら尚更だったであろう。

茶々は三成の妻になりたかった。

三成と引き離され、他の男のものになる位ならば、いっそのこと三成とどこかに逃げたかった。

三成に、「一緒に逃げよう」と言って欲しかった。

一方の男の恋に走る様は、ちょっと女とは違う。

目の前の好きな男しか見えなくなる女と違って、男はもう少し広い視野で物事を見る。

男は女を幸せにしてあげたいと願う。

好きな女が幸せになる道を探す。

三成は思った。

一緒に逃げることは簡単だ。

けれども、秀吉がそれを許さない。

すぐに二人はつかまるだろう。

残酷なことを平気でできる秀吉は、生き地獄を味わせながら茶々を殺すだろう。

三成は茶々をそんな目に遭わせたくなかった。

そして、生き抜く為に茶々に秀吉の側室になるように伝えた。

二人が葛藤するこのシーンは、永田さんと私がシギリージャで表現します。

「一緒に逃げてはくれぬのか」と絶望する茶々。

いつもは喜怒哀楽のはっきりした茶々から表情がなくなります。

愛する女を主君に差し出すことがこの女の幸せと、ぐっと堪える三成。

その三成が、いつも感情を抑えた三成が、最後の最後で気持ちを抑えきれなくなり、苦しい想いを激しく表に出します。

 

その後、物語は展開してゆき、三成と不義密通を続ける茶々は三成の子供を身ごもり、秀吉の子として偽り、育てます。

秀吉亡き後、表向きは豊臣家を守る為、本当の理由は茶々とその子を守る為、三成は関ケ原の戦いに出陣してゆきます。

結局、三成は東軍率いる家康に負け、処刑されていきます。

そんな場面でも三成は感情を表に出しません。ぐっと堪えます。

これを永田さんがファルーカで表現します。

一方の茶々は、自分の為に自分の愛する男が殺されてゆくのを、苦しみ、のたうち回ります。

これは私がソレアで表現します。

 

茶々と三成の感情の出し方は対象的です。

物語の最初から最後まで、基本的に茶々は喜怒哀楽がはっきりしていますが、三成は茶々との別れのシーン以外はずっと感情を押し殺しています。

 

こんな感じの表現も見どころだと思うので、こんな感じの表現ができるように、踊り込んでいき、自分の殻を破っていけたらなって思ってます。

 

興味を持って頂けましたら、是非観にいらして下さい(^^)/

よろしくお願いいたします。

 

 

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