舞踊団公演 第二部④ 家康の東軍、三成の西軍 ソレア・ポル・ブレリア

(03)舞踊団公演

家康の東軍、三成の西軍:ソレア・ポル・ブレリア

関ケ原の戦いの舞

秀吉が死んだ後、天下を自分のものにしようとした男がいた。

徳川家康である。

そんな家康に好き勝手は許さないと、

まだ幼かった豊臣の後継ぎ・秀頼の代わりに家康と対抗すべく

立ち上がったのは石田三成であった。

豊臣家の為という名目ではあったが、

実際には、愛する女と自分の子を守る為に、

三成は命をかけ家康と戦うことを決意する。

日本史上最大の合戦と呼ばれる関ケ原の戦いがここに始まる。

当初、数で勝っていた三成の西軍が有利であったが、

小早川秀秋の裏切りにより形勢は逆転し、結局負けてしまう。

 

**********************

 

女性人口の圧倒的に多いバイレ・フラメンコにおいて、

とっても珍しい男性7人の群舞です。

 

結局のところ、私には何で彼らが戦ったのかが分からない。

何がモチベーションだったのだろう。

相手に勝ち、人の上に立つのは、

男たちにとって何とも言えない恍惚感を与えるのだろうか。

ただ権力を手中に収め、贅沢をしたかったのだろうか。

でも、それって、自分の命を懸け、何万という部下の命を懸け、

その人たちの後ろにいる人たちを悲しませてまでして、

やることなのだろうか。

 

ドミンゴが、彼のもう一人の先生の稲田さん(男性の先生)に、

「今度の舞台で、僕、秀吉やるんです!健さんは三成なんです(≧▽≦)」

って話をしたそうです。

そうしたら、

「何、ヘラヘラ笑ってるだよ!それじゃ、勝てねぇだろうが。

気合い入れてやれよ!」

と喝を入れられたそうな。

「ここでも、勝ち負けか・・・」

と思わず笑ってしまった。

男たちは時代が変われど、どこでも勝負している。

 

そんな男の気持ちは、男に生まれ変わってみないと分からない。

なので、実は、今回の公演の中で、関ケ原の戦いをイメージした男子群舞が、

私にとっては一番思い入れがありません(^▽^;)

だって、分からないんだもの。

この群舞のソレポルは、元々は私の振付でしたが、

永田さんが手を加え、指導・振付・構成をしてくれました。

なので、コンセプトは永田さんに丸投げ。

丸投げと言いつつも、この群舞には、私は結構口出ししたのですが、

振り返ってみると、

〇期限を守って!

〇長いがから短くして!

〇きちんとして!(詳細は省く)

〇ちゃんとやって!(詳細は省く)

とか、そんなアドミニストレーションの部分でしか言ってなかったように思います。

永田さんは男子メンバーたちに、

「もっと、こんな感じでやるんだよ!」

と見本を示したりして、指導してくれてました。

振付を教えることも、テクニカを教えることも、

それは異性の先生でもできるのだけど、

男の生徒に男らしい気迫のある踊りを示して見せて、

真似させるというのは、女の先生では限界がある。

戦いという荒々しく、男性的な場面をイメージした群舞なだけに、

やっぱり、この群舞は永田さんに任せて良かった。

だから、とっても男らしい群舞に仕上がったと思います。

 

私は、男性は女性にとって、

甘えさせてくれて、頼れて、守ってくれる存在だと信じて疑ってない。

男性に頼らず、一人で生きて行くという発想は、私の中には全くない。

ゼロ。

この世を男性に頼らずに生きるって、私にはとても困難に見える。

自分が強くなって、有能になるよりも、男性を頼った方が手っ取り早い。

 

私は、男が何もしないでボケーっと突っ立ってて、

その横で女があくせくと動き回っている絵面が好きじゃない。

役立たずの木偶の坊(男)と奴隷(女)にしか見えない。

全くもって、美しくない絵だと思う。

男の人がスマートに動き、女の人が男の人に、

「わぁ、ありがとう(*´▽`*)♡」

って言ってる絵の方が素敵だと思ってる。

てか、男性はそれだけのことを女性にできる。

だって、力だって私たちより強いし、身体だって頑丈だし、

目標に向かって突き進む強いメンタルを持ってるし、できない筈ない。

私がそう信じて疑っていないせいか、

今回の舞台に出ない人も含め、うちの男子生徒は皆とっても素敵。

ちゃんとエスコートできるし、優しいし、気が利くし。

この群舞に参加してる、生徒じゃないメンバーもそう。

重い物は持ってくれる。

ドアは開けてくれる。

気分が悪くなったら、何も言わずに水を買ってきて、渡してくれる。

飲みに行こうとなれば、ささっと走って、お店を探してきてくれる。

スタジオ飲みの時は、女の子たちが着替えてる間に買い出しに行ってくれる。

感情的になった私に、「まあ、落ち着いて」となだめてくれる。

相談すれば具体的な解決策をくれる。

こうやって書いてみると、改めて思う。なんて優しいんだ!

 

男たちは、自分を頼ってくる女や子供たちを守らなきゃって思って、関ケ原で戦った。

女子供を守り、幸せにできるのは自分しかいないと思って戦った。

私はそう信じたい。

決して、悲しませる為ではなかった。贅沢の為でもなかった。

ただ守りたかった。

関ケ原で戦った男たちの気持ちは、私には想像できない。

だから、勝手に私の理想を押し付けました。

 

でも、どうして男たちは、

こんなにも手がかかる女という面倒な生き物を見捨てず、

それどころか、逆に優しくできるのだろう。

もし逆の立場で、男が女のように弱っちかったら、

私なら1コンパス以内で捨ててる。

それも、ソレアの1コンパスじゃない。

ブレリアの1コンパス。

弱音を吐くような男だったら、ブレリアのメディアコンパだよ。

やっぱり不思議だ。

やっぱり謎だ。

 

ということで、

いつも頼りになって、

いつも優しくて、

いつも助けてくれて、

そんな素敵な我らが7人の群舞が、この公演の群舞のラストを飾ります。

 

 

チケットの残り10枚を切り、カウントダウンに入ってきました。

 

フラメンコ好きも、フラメンコを知らない人も、

どちらも楽しめる舞台です!

是非是非観に来て下さい♡

 

 

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