舞踊団公演 第二部⑥ 茶々の舞 ソレア

(03)舞踊団公演

茶々;ソレア

自分の為に死にゆく三成を想い、嘆き悲しむ茶々の舞

三成が処刑されるという報せは家康から茶々に伝えられた。

今にも気を失ってしまいそうな、あまりにも大きな衝撃が茶々の中に走った。

けれども、それを家康にも誰にも知られてはいけない。

平静を装ってないとならない。

茶々と三成の仲、秀頼の出生の秘密は何があっても暴かれてはならない。

誰に憚ることなく、私は三成の妻だと公言したかった。

親子三人でただ幸せになりたかった。

茶々の望みは、天下などと大きなものではなかった。

ささやかな幸せを掴みたいと願った。

けれども、茶々の指の間から、そんな小さな希望はするりと零れ落ちて行った。

茶々は愛する男が自分の為に死にゆくのを、泣くことすら許されなかった。

 

******************

好きになってはいけない人を好きになってしまう。

そんな陳腐な話は巷にあふれている。

全然珍しい話じゃない。

ただ、皆、それを口にしないだけ。

黙ってるだけ。

嘘をつき通してるだけ。

 

 

私は思う。

好きになってはいけない人を好きになってしまうことが苦しいのではなく、

それを隠さなきゃいけないこと、

嘘をつき通さないとならないことが苦しいのではないかと。

堂々と手を繋いで表を歩けない。

たったそれだけのことが苦しかったりする。

それは恋愛に限らない。

犯罪であれ、なんであれ、嘘をつき通すことは、

正直に白状して、ごめんなさいするよりもよっぽど苦しい。

 

 

嘘をつき通すことの苦しさを分かってはいたけれども、

それでも手に入れたかった人なのか。

それとも、後先のことを考えずに、

どうしても手に入れたくなって、手に入れて、

その後でその苦しさに気付いたのか。

茶々は、後者なんじゃないかな・・・って思う。

だって、恋はそんなに冷静にできるものじゃないから。

 

三成が処刑されたとの報せを受けた時、

茶々は、自分のせいで三成を死なせてしまったと自分を責めた。

自分がついた嘘のせいで愛する男を死なせてしまった。

なのに、

自分がついた嘘のせいで愛する男の死を泣くことすらできない。

ああ、なんて苦しいんだろう。

 

 

でも・・・・、

もっと苦しいのは、もう彼に会えなくなること。

 

そうなのだ。

茶々は、嘘をつき通すことの苦しさよりも、

三成に会えなくなってしまうことの方が苦しかった。

だから離れることができなかった。

「嘘をついてでも、ずっと一緒にいたい」

と茶々は願った。

 

その三成はもうこの世にいない。

 

 

微笑みかけてくれることも、

抱きしめてくれることも、

頭を撫でてくれることも、

涙を拭いてくれることも、

愛おしそうに見つめてくれることも、

もうなくなってしまった・・・。

 

茶々が欲しかったのは、たったそれだけのことだった。

でも、たったそれだけのことの為に、

歴史を動かすような一世一代の嘘をついた。

それ程の嘘をつき通さなければ手に入れらない幸せだった。

 

 

普通の幸せを普通に手に入れられるって、

実はものすごく幸せなことだ。

 

 

 

茶々は、苦しい嘘をつき通してでも、三成の手を離したくなかった。

けれども、その三成は茶々の手から零れ落ちてしまった。

茶々の手には、嘘だけが残った。

 

輪廻転生というのが本当にあるとしたら、

この世にいる私たちにとっては、天国は夢のようなところ。

天国からこの世に舞い降り、一生を全うし、また天国に帰っていく。

この世は、夢(天国)と夢(天国)の狭間にある。

 

『夢の狭間にたゆたいて

我が手に残るは嘘ばかり』

 

※夢の狭間=この世

たゆたいて=ゆらゆら揺れて

 

茶々は自分の手の平を見つめ、そんな風に思ったのでした。

 

 

こんな感じに茶々の気持ちを想像し、茶々として踊ります。

数奇な運命の元に生れ落ちたと言っても、

普通の幸せが欲しかっただけの、ただの一人の女。

そのただの一人の女・茶々をどこまで演じ切れるか、

まだ5日もあるので掘り下げていきます。

 

 

余談になりますが、私の手相は左右ともに『ますかけ線』という、

生命線と頭脳戦が繋がった、『て』って形した手相です。

そこそこ珍しいらしい。

なんと織田信長、豊臣秀吉、徳川家康もこの手相だったらしい。

茶々とは違った形で、私もこの3人と繋がりがあったのでした( *´艸`)

 

 

ご興味もって頂けましたら、是非観にいらして下さい。

 

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