森山みえ フラメンコBLOG

2月1日はタブラオの発表会でした

早いもので、あれから2週間が経ちました。

慌ただしい日々を何とかやり過ごすことに一生懸命で、
なかなか過去になったことに目が行きません・・・。

でも、ずっと気になっていました。



さて、発表会参加生徒4人のうち最後の1人、ゆかりちゃんです。

ゆかりちゃんはまだ大学生で、今、就職活動真っただ中。
大学では部活にも入っていて、部長もやってて、忙しい身。

彼女、一度、
フラメンコを辞めると言ったことがありました。
理由は、就職活動に専念する為。



20代の若い子って、なかなか続かないんです。


ボーイフレンドとのデートや、飲み会など、楽しい誘惑が沢山あるし、
習得するのに時間がかかる芸事に根気強く取り組む辛抱は、私も含め、若い頃はないし、
芸事はお金がかかるし、
自分が何が好きで、何が向いてて、何をやりたいか、まだ分かってない年頃なので、迷いやすく、
とりあえず始めて、
腰を据えることなく、就職活動だとかで辞めて行く人が多いんです。

辞めると言う生徒のことは、私は引き止めません。

自分で決めたことだから、
先生が引き留めて、その時は先生の気迫に押され残ったとしても、
結局は、お稽古に身が入らないで、
また、遅かれ早かれ、辞めると言い出すと思うからです。

本人にモチベーションがなかったら、先生がどんなに一生懸命に教えてもモノにはなりません。


でも、ゆかりちゃんの場合は、就職活動ということで、
フラメンコや踊りに飽きた訳でもなさそうだし、
「まだこの子はフラメンコの面白さを知らない。
ソロを踊らせ、面白さを教えてからじゃなきゃ辞めさせちゃいけない」
って思いました。


事情が許さず、フラメンコを辞めたとしても、
フラメンコの面白さを知った子たちは、
また何かの折にフラメンコを再開します。

それが、私の教室でなかったとしても。


「フラメンコの面白さや、舞台に立つ面白さの片鱗でも経験させたい」
という私のわがままから、彼女のことは引き止めました。

とりあえず、今回、彼女にソロを経験させました。

ソロを経験したら、フラメンコの面白さの片鱗に触れた筈です。

あとは、続けるか、辞めるかは彼女次第です。




若い頃は、自分が宝を持っていることを知らない。


『時間』を持っているというのは、何よりもの宝。

お金は稼げる。

でも、時間だけは、金持ちも、貧乏人も平等。


若い頃の時間というのを持っているのは、ものすごく恵まれたこと。

でも、大抵の若い子は、自分が若い頃の時間を持っていることがどれだけすごいことなのか分からないまま、
ただ何となく若い頃の時間を消費して、気付いたら、それを失ってゆく。


若くなきゃできないこともあります。

同じことを習得するのにも、20代の子は苦労なくできるようになるけど、
40代になってからだとすごく大変ってことはあります。



もう私が持っていない若い頃の時間を、今でもまだ持つゆかりちゃん。
これからの未来という時間も持っている。


彼女が本気で取り組んでいけば、プロになれると思っています。
ただ、本気で取り組まなければプロにはなれません。



初ソロ、見事な踊りっぷりでした。

落ち着いていたし、堂々としていたし、表情も出てたし、綺麗だったし、
申し分ありません。

でも、初めの一歩としては見事だっただけで、これが3回目、4回目だとしたら、見事とは言えません。
要は、伸びしろはいくらでもあるってことです。


これからの未来、ゆかりちゃんには、
就職、転職、結婚、出産、育児など、
フラメンコを続けるにあたっての障害はいくつも待ち受けています。


続けるも、辞めるも、ゆかりちゃん次第ですが、
彼女が続ける限りは、先生として、できる限りのことはしていきたいと思ってます。


とりあえず、10月の舞台に向け、今回分かった課題や反省点を克服すべく、頑張って下さい。


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