「引き上げ」とは何ぞや

(01)諸々

レッスンで頻繁に言われる、

「引き上げて~!!!」の『引き上げ』ですが

実のところ、自分の身体でピンと来てなくて、

「引き上げって、はてな?」

って人も多いのではないでしょうか。



これが全てではありませんが、

『「引き上げ」とは何ぞや』という説明ビデオを作ってみました。




この動画でも説明してあるように、
引き上げというのは
上げっぱなしではなく、
下に引く力があってこその『引き上げ』ということを
何となくでも、
お分かり頂けけましたでしょうか?

そうなんです。
上げる力だけじゃ足りないんです。

特に、軽やかさよりも
重々しさを必要とするフラメンコでは、
上に向いたベクトルを大きくしようとしたら、
同じ位の下に向いたベクトルがとても重要になります。



では、下に向いたベクトルである
足腰の強さはどうやって強化するのか。


色々な方法があると思います。
筋トレしたり、バーレッスンしたり、走り込みしたり。


でも、フラメンコなので、
サパテアードの練習で下半身強化を図ってはでしょうか。
サパテアードの練習にもなるし、
下半身強化の筋トレにもなり、
一石二鳥です。

もしくは、バタの基礎練はどうでしょう。
バタの練習にもなるし、
下半身強化の筋トレにもなります。
一石二鳥です。


私が行っているサパテアードの基礎練の動画です。
最低でも週に1回は行ってみて下さい。
自主練の最初に、ウォーミングアップとして行っています。



サパテアードの練習は、
他の人の音が聞こえず、
自分の音しか聞こえない状況で練習しないと、
本当の意味で練習になりません。


ゆっくりの時は、しっかり打つようにします。

ゆっくりはバランスを取るのが難しいので、
この練習をすることで、
自分のバランスを知ることができます。
こういう筋力が付いてくると、
引き上げに必要な
下に向いた力を出せるようになります。
この下半身の強さがあると、
フラメンコで必要な粘りが踊りで出せるようになります。



速いのは、正に、サパテアードの為の練習になります。
サパテアードで必要な筋力が鍛えられます。

楽にできることだけやってて、
飛躍的に伸びるなんて筈がない。
どこかのタイミングで、
苦しいくらいのところに挑戦していかないと
自分を伸ばしていけない。

どこまで自分を追い込めるか。

汗だくになり、
息もあがるハードな練習を、
それも単調な練習を、
飽きもせず、毎日、少なくとも週に2度、3度、
それをコツコツやり続ける。
当たり前ですが、本番前だからやるものじゃなく、
日常的に、ルーティンとして行います。

フラメンコを続ける限り、
高速サパテアードが見せ場という人でなかったとしても
フラメンカには必要な練習だと思います。

趣味でやってる方々は、
そこまでしないでもいいかと思いますが、
趣味であろうと、仕事であろうと、
上手くなりたい人はやっていることです。


「上手くなりたい」
と言うならば、やってみて下さい。
そんなにきつい練習じゃないです。
ほんのウォーミングアップです。

今までやってない人ほど、
やったら効果は早く出ると思います。

私はこの自粛に入ってからと言うもの、
週に5~6日は自主練しておりますが、
必ず、最初に、この20分位のサパテアードの練習を
ウォーミングアップとして行っております。
今日のように暑くなると、
これをするだけで頭から汗が流れてきて、
床に落ちる程です。

自分の足音だけがコツコツと聞こえる空間で、
無になりながら汗を流す。
そして、やったらやった分だけ上達する。
非常に満足感を得やすい練習の一つです。



私もまだ上手く音が出てないところ、
粒がそろってないところも多々ありますので
このような練習を動画でお見せするのは恥ずかしいですが、
まだ一人では2連符、3連符のスピード感がつかめず、
メトロノームを使って上手く練習できないという生徒さんの為に、
「ならば、この動画を見ながら私と一緒にならできるのではないか」
と思って、UPしました。


是非お役立ていただければと思います。










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