見せ方③空間の使い方

(01)諸々

映像というのは舞台と違って、
どこを見せるかを決められます。

踊り手の周りの空間も画面(フレーム)に入れ、
広い空間を見せるか


踊り手だけをフレームに入れるか

を選べます。

もし、前者のように、
広い空間もフレームの中に収めるのであれば、
その空間を隅々まで使う踊り方をしないと
少し退屈な動画になってしまいます。


さしずめ、前者はテアトロ、後者はタブラオです。

前者は、空間全体を見せますので、
大きな動きを見せます。
どう動くかを計算し、
そこに意識を使います。


後者は、踊り手の表情や指の動きなど、
細部を見せます。
ゆえに、大きく動く必要はなく、
その場で踊っていても問題ありません。
但し、細部にはこだわります。



空間を広く使う場合、
前の方に立って、
わざと照明の当たらないところに立ってみたり


少し後ろにずれ、照明を顔に当ててみたり、

下手に寄りながら、後ろに下がってみたり、

奥の方のセンターに立ってみたり、


どこに立つか、
大きく見せるか、
小さく見せるか、
照明をどう利用するか、
などなど、
空間をいかに支配するかを考えます。


これも踊りのテクニックのうちです。


視聴者の側から動画を見る際、

「踊りそのもの」を見たいなら、
全体像が見えるものが分かり易くていいです。

「踊り手」を見たいなら、
要は、その踊り手のファンで、
その踊り手の踊りそのものじゃなく、
その人の息吹だとか、
まつ毛の先だとか、
「その人そのもの」を見たいなら、
近くまで寄った動画も悪くありません。


自分が視聴者に何を伝えたいかによって、
撮り方が変わると思います。


「踊り」を見せたいのか、
「自分という人」を見せたいのか。


踊りを見せたいなら、
ちょっと遠くから、全体像が分かるように撮る。

自分を売りにしたいなら、
プロモーションビデオ風に、
色々な角度からの動画をつなぎ合わせるなどして、
自分の色々な魅力を見せる。


ちょっと戦略を練ってみて、
試してみて下さい。






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