爪先が外を向いてても、それは内股!

(01)諸々


「爪先が外を向いてても、膝が中に入ったら、それは内股!」
と言ってるのに、
「膝を外!爪先と同じ方向に!膝が中に入ってるよ!」
と言ってるのに、
どうして生徒は爪先を開こうとするんだろう?????
とずっと不思議でした。

先週の水曜日のレッスンから、
「どうして、こうも身体がぴょこぴょこするんだろう」
「どうしても、こうも形が様にならないんだろう」
「てか、筒状に巻いたお着物(和服)を着て踊るかのような足の動き、
どうして、そんなことしてるんだろう????」
というのを発端に、
レッスン中にスペイン人の参考になる動画を見せて、
「ほら、この人たち、膝が開いてるでしょ」
とまずは、自分たちの格好が、スペイン人の格好と違う
ってことを気付かせました。

それで、
「膝を開きなさい」
と言ったら、伝わった!

ハレルヤ!!!!!

それが功を奏して、少しぴょこぴょこも収まり、
格好もそれっぽいものに近づいた。

やっぱ膝か。

膝ってよりも、股関節からのアンディオール。
腿の前を使うのではなく、腿の外側の後ろの筋肉を使う。
それで西洋の踊りは様になるようにできている。

そして、水曜から始まり、
土曜クラス、日曜クラス、日曜バタクラス、火曜昼クラス、火曜夜クラス
と同じことを繰り返し、
昨日の水曜クラスに戻ってきました。

そして、昨日も再び、生徒たちは内股をしてたので、
「このサパテアードする時には、こういう感じで足を緩やかに開いてるんだよ」
といった感じで細かく説明。
そして、
「男性の踊りの動画は参考になるかも!」
と思い、
「マリオ・マジャの動画を見てごらん。
足元がそれはそれは美しいし、
パンタロネ(ズボン)で踊ってるから、
足の向きとかが良く分かるよ」
と伝えたのでした。

フラメンコを民族舞踊から総合芸術にまで押し上げた、
フラメンコの神様、マリオ・マジャ様です。


こちらは、マノレーテ。
マリオの親戚。↓

こちらはファン・アンドレス・マジャ。
私は、この方がだーーーーーーーい好き♡

こちらは、マリオの娘のベレン・マジャ(緑の衣装の女性)。
足元研究の番外編。
ブラッソが綺麗。

ベレンがミニのスカートで踊ってる動画を発見!
足元が見える!
男性は突っ立って踊りますが、女性は身体を前後左右、上下に使って踊ります。
マリオ、マノレーテ、フアンは男性なので、身体の使い方は女性とはちょっと違う。

ベレンのクラスを受けたことがあるのですが、
その時期、ベレンはロシオ・モリーナと一緒に何か練習してたらしく、
「私は股関節が固いの。
ロシオなんてすごいのよ。
股関節の可動域がすごく広くて、
すごく足が開くの」
って言ってました。

レッスンで生徒さんに伝えているように、
フラメンコは、ナチュラルポジションで踊るので、
バレエのように足を開く必要はありません。
ただ、自然に立った時に、
何となく内股になる日本人のナチュラルポジションではなく、
西洋人のナチュラルポジションです。
なので、すごく開くわけじゃないけど、
緩やかに爪先は外を向いています。
当然ながら膝も外を向きます。
膝は爪先と同じ方向です。
「なんだ、それだけのことか」
と思うでしょうが、
ほぼ100%の日本女子はそれを意識しないとできません。
気付くと膝が内に入ってきてしまう。
元々の骨格、それによる筋肉の付き方に加え、
女性はちょっと控え目に、偉そうに見えないように、
小さくなってる方が好まれる日本文化の風習・慣習、
特に昔は今以上にそうでしたから、
それが現代にも残り、姿勢にも表れている。

膝が中に入ってきてしまう。
要は、股関節が閉じてしまう。
それ故に、お尻を出さずにプリエができない。
お尻が出るから、背中も反ってしまう。
そうすると、見事な程、
フラメンコのイメージから遠ざかるポーズが出来上がります。
そして、身体も壊します。
外反母趾になったり、
足首、膝、股関節、その人の弱いところに不具合が出てきてしまいます。

お気をつけあそばせ(*^-^*)

動画を見て、イメージを持ち、
鏡に映る自分の姿を、そのイメージに近づけるように、
自分の頭で考えてみて下さい。

言われるまで待つのではなく、
考えることはとても大事です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。