踊りに役立つこと

(01)諸々

私はフラメンコを習ってきて、ずっと、フラメンコを習うことが「楽しい!」「面白い」と思ってきていて、それが高じて、それを生徒さんに伝えたいと思って教室をやってます。

ただ、フラメンコの範囲はとても広くて、奥が深い。

私が「楽しい!」「面白い!」と取り組んできた範疇の外にもフラメンコはあり、かつ、取り組んではきたけど、自分で生徒さんに教えるには至ってないものもあります。

例えば、パルマ。
例えば、カンテ。

そういったのは、私以外の人で、私が得意としなかったものを得意とする人、私が取り組んできてないものを取り組んできた人に、単発でもいいので、外部講師として招き、生徒さんにレッスンしてもらったらいいと思ってます。

一人の人ができることには限界がある。

自分で何でもやろうとしないで、人を頼る。

とっても大事。

私、自分の強みの一つに、それぞれの人の強みを見出し、それを世に役立たせるアクションを取れることがあると思ってます。
要は、プロジェクトマネージャーです。
適材適所に人を配置する役割の人です。

私には、その人が一番輝ける場所というのが見えます。

私、自分なりに、私の使命というのがあるとしたら、それは、私の周りの人たちに光を当てるというのがあると思ってます。
だから、生徒さんたちを舞台に上げることを頑張ってやってます。
そして、それは生徒さんに対してだけじゃない。

自分ができないものを得意とする人を前にすると劣等感が芽生えることもありますが、でも、人って総合点は皆同じって思います。
だから、たまたま自分の欠けたところ、弱いところを見て、自分を卑下する必要はないし、他人の優れた人を見て、崇める必要もない。

得意分野が違うだけ。

他の人の強みは思う存分に発揮していただいて、より良い教室にしていけたらって思ってます。

人は自分の得意分野のことをやってる時が一番輝いている。

私も、生徒さんも、うちの教室に関わる人たちも、皆、一人ひとりに光を当て、輝き、その光が重なり合い、集まり、よい大きな光となって、世の中を照らしていけたらいいってイメージでいます。


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さて、4月のソロライブを開催するにあたり、出演する生徒たちは、各自のソロだけではなくパルマで参加したり、フィン・デ・フィエスタのブレリアを踊ったりします。

私もブレリアは怖いし、苦手ですが、もっともっと前、うーんと昔は、もう怖いなんてもんじゃなかった。
それは何故か。

即興

という壁があるから。


即興とは何ぞや。

それは、歌に合わせて踊るということ。

それの何が即興なんだ?
歌に合わせた振付を用意しておけばいいじゃないか。

いやいや、そうは言っても、ブレリアの歌は長さが変わることがあるから、用意してあったとしても、歌を聞き、歌に合わせて振付を伸ばしたり、縮めたりしないとならないのよ。

そして、歌の落ちるところでレマーテを掛けたり、ジャマーダしたりするの。

だから、難しいのよ!

と突き詰めていくと、結局のところ、

ブレリアの歌を知らないから怖い

というところに行きつきます。

歌を知らないのに、歌に合わせて、即興で踊る!

と言われてるから、

無理無理!

と思う訳で、

歌を知ってたら、その怖さは少し軽減される。

私の経験談ですし、ブレリアを踊る人たちの多くの人が分かってることだと思います。


だから、ブレリアの歌を習いましょ。
カンテさんのように歌えるようになるのが目的じゃなく、家で鼻歌を歌えるようになる位のを目標に。

私、踊っても、歌っても(鼻歌だけど、それすらかなりひどいけど)、ギターを弾けないけどギターと合わせて踊ってても思うことは、

ゆっくりの歌ほど難しい

です。

ゆっくりで単語が詰まってないものの方が簡単と思いきや、そうじゃないのは、皆さんがソレアやシギリージャを習い始めた時の、眉間に皺の寄った己の表情を思い返せば分かると思います。
君が代だって、滅茶苦茶難しいでしょ。
少ない単語を伸ばして歌って、その伸ばしているところに音程の上げ下げがある歌は難しいんです。
美空ひばりの歌なんて、歌の上手い人じゃないと歌えないのと同じ。

とは言っても、単語の詰まった歌詞も難しいのはその通り。
だから、舌が短いと言われている日本女性の舌でも何とか対応できるような歌詞のブレリアを習うのがいいと思います。

実は、私、練習生の時に、たまに川島佳子さんのオープンクラスに参加してました。
最初はパルマを叩いて、次にその日限りでできる歌を習うの。
単発クラスってこともあり、ブレリアやハレオといった曲を習うことが多かったです。
手軽に習えて、とても楽しかった記憶があります。

とっかかりからソレアとかでなく、ブレリアやタンゴがいいと思います。

ブレリアは応用範囲も広く、歌を知ってると役に立ちます。

ということで、現在、生徒たちに、カンテクラスに興味ないかアンケートを取り、都合の付く曜日と時間を尋ねております。

今のところ、

水曜クラスの前、土曜クラス前後、日曜クラスの後

という回答が一番多いです。

3~4人でも集まれば、うちに出入りしてくれているカンテさんたちにレッスンの依頼をしてみようと考えてます。
教えるのが好きな人もいれば、歌うのが好きなだけで教えるのは苦手って人もいるでしょうから、聞いてみないと分からないですけどね。

踊るのが好き。
身体を動かすのが好き。
綺麗な私になりたい!
健康の為に運動しなきゃ。
お友達が欲しい。

ってところから始まったとしても、やってく内に沼はまりするフラメンコ。

フラメンコを知りたくなる。

すると行きつくのは、カンテ!

きっと踊りに役立ちます!
バモー!

※去年はずーーっと忙しかったから、こうやってカンテを習おう、企画しようって気力もわかないし、時間もなかった。
でも、ずっとやりたかったんです。
今年は、こんな感じで過ごしていきます。

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