スペイン語とフラメンコの歌

(01)諸々

昨日のクラスにカンテの郷子さんが来てくれて、カンテっていいなぁって改めて思い、その時に生徒たちにも話したのですが、カンテが分かるとフラメンコを踊るのも更に楽しくなります。

ということで、私、懲りずにカンテレッスンを受講してます。
今週で3回目。
とは言っても録画だけど。
でも、録画いいですよ。
私にとってはやはり、「言ってること」「歌ってること」を『聞き取る』のにまずは課題があるので、分からなければ巻き戻しできるのは有難い。

MI GITANO NO ES ROMANO
NI EN SU VIDA HA VISTO AL PAPA,
EN EL BARRIO DE LA VIÑA
ANDA VENDIENDO CORBATAS.
TÚ TE CREISTE
QUE ME HABIAS ENGAÑADO
SI TÚ ERES DE CÁDIZ
QUE YO TE HE CALADO,
SI VIENES DE ROMA
YO VENGO TAMBIÉN,
SI TÚ ERES DE CÁDIZ
YO SOY DE JEREZ


レッスンを取って良かったことは、CD等の録音では早口過ぎて聞き取れないような歌詞も、まずは先生がゆっくり歌詞を読んでくれるので聞き取れる点です。
一回じゃ聞き取れないのもあるのですが、何度も繰り返してくれるし、それでも聞き取れなければ巻き戻せる!
歌詞を読む時も、彼らが早口で歌う時と同じように発音してくれるので、
「ああ、こんな風にリエゾン(音が繋がること)してたのか!」
と目から鱗がたくさん落ちてます。

例えば、
Mi gitano no es Romano
という歌詞
日本人の私たちが読んだら、

ミ ヒターノ ノ エス ロマーノ

って読むのではないかと思います。
スペイン語はローマ字読みなので、英語やフランス語と違って、書いてあるままに読めるのがいいところ。

ところが!

先生は、

ミ ヒーターノーエッ ロマーノ

と読んでました。

分かる?
ヒターノのノとNoのノがくっついてるの。
あり得ない、あり得ない(@_@。
耳で聞いただけじゃ、私にはこれが否定形だったってことに気付けない!
「なんでヒターノがローマ人なんだよ!」って耳で聞いただけだと思ってたけど、そうじゃなかったのね。
「私のヒターノはローマ人じゃないのよ」って言ってたのね。
S(ス)はッって詰まるか、発音しないか、してたとしてもノンネイティブの私には聞き取れない程の飲み込んだ小さい音ってのは知ってましたが、まさか、Noがくっつくとは…。なんて斬新。
ちなみに、その後の文章に、「Ni (ニ)」 という否定形が来るので、ネイティブは文脈からこれが否定形って理解できるのかなって思いました。

その他に、
Que me habias engañado
という歌詞。

日本人が読むと)ケ メ アビアス エンガニャード

先生が読むと)ケ マビアン ガニャーオ

何度も巻き戻して確認しちゃったわよ、あまりにも違うから。
そうなのよね。
フランス語は当然ながら英語も同じなんだけど、母音で始まる単語は、前の単語とリエゾンするのよ。
meのメとHabiasのアがくっついて、マになる。
engañdoのエンとHabiasのアがくっついて、アンになる。

無理、無理!日本人には分からない。聞き取れない!
日本人って一括りにしちゃいけないね。私には無理(≧▽≦)

そして、アンダルーの『dは発音しないという法則』がここでも生き、ドはオになります。

私ね、スペインに一年留学する前に、母校の大学で社会人向けのスペイン語講座を1年くらい受講してました。
先生は、日本人男性と結婚して日本に住んでいる、北部出身のスペイン人でした。
その他にも、せっせとNHKラジオを聞いたり、スペイン語文法書を買って、そこに付いてるCDを聞いたりして勉強しました。
でも、セビージャに行って思った。
私が日本で習ったスペイン語はどれもカスティジャーノ(標準語)で、セビージャで話されてるアンダルシア訛のスペイン語は全然聞き取れないって。

ペラテ が esperate エスペラテ (待って)の省略というのは有名ですが、これと似たようなのが他にもある。

最初に通ったファナ・アマジャのクラスで、ファナに、
「みえ、ベンテ パカー」
と言われました。
「は?????(@_@。」
です。
でも、ジャスチャーで理解しました。
「こっち来い」ってジェスチャーされましたから。
で、家に帰って、辞書を引いても見つからない。
Ven はVenir(来い)の命令形ってのは分かったし、テはTeってのも分かるけど、
「パカーって何????”(-“”-)”」
でした。

その頃、私は現地のスペイン語学校の個人レッスンを週に2回程受けてました。
フラメンコのレッスンがあるので、毎日数時間のグループレッスンを受けるのは難しかったので、個人レッスンを受けてたのでした。
そこで、先生に、
「ベンテ パカーのパカーって何?」
と尋ねたら、
「Para acercar (パラ アセルカール)よ」
と教えてくれました。

Σ(・□・;)!!!!!!

無理無理!!!!分からない、分からない!
パラ アセルカール

パカー
よ。

「ありがとうございます」が、「あざーす」になるのと同じ感じね。

でも、こんな感じで、子供が親の話すのを耳で聞いて言葉を覚えるように、フラメンコのレッスンを受けて、耳で覚えた言葉は結構ある気がします。

さて、そんな私も一年が経ち、日本に帰国しました。

帰国してすぐに、ミゲル・アンヘル・エレディアのクルシージョを恵比寿で受けました。
5人くらい受講生はいました。

ミゲル登場!
満面の笑みで、
「コモエッター!」
と挨拶するミゲル。
固まる日本人受講生。

日本人がスペイン語を習うと、
Como estas?(コモ エスタス)
という挨拶を習います。
英語でいうところの、
How are you?(ハワユー)
です。
そう。超有名なフレーズです。
でも、
標準語で コモ エスタス
は、
アンダルーで コモエッタ
に変わります。
知らなきゃ分からない。
アンダルシア弁、最強。
東京の人が青森弁を聞いても聞き取れないのと同じね。

で、私は当然ながら聞き取れました。
だって、毎日、コモエッターを言われてましたから。
セビージャに1年行ってた甲斐がありました( ;∀;)

セビージャに行って数ヶ月かな、それくらい経った頃に、語学学校の先生に、
「みえ、あなた、アンダルーを聞き取れてるわよ。
だって、私、もう気を付けて標準語で話すってことをしてないわよ」
と言われました。
「し、知らぬ間に!!!!」
とちょっと感激。
耳は慣れる。
そして、その土地を離れると、あっという間に忘れる( ;∀;)

話は逸れましたが、フラメンコの歌は、アンダルシア弁で発音されます。
そして、当然ながら、外国人が話すようなきちっとしたスペイン語じゃなく、ネイティブのスペイン人が話すように、いっぱいリエゾンもあります。
難しいですね。
そして、実は結構難しいのは冠詞。
日本人にとっては、「要らない。ポイ」と思うような冠詞のel 等(英語だとThe)、ちょっとした単語は超早口で発音されてます。

例えば、
Ni en su vida ha visto al Papa

ニエン スビア ビット アーパパ

と読むのですが、アーパパの ー と伸ばしてるところに、舌を上顎にちょいとくっつける発音のl(L)の音が聞こえたりします。
ルなんて発音しません。
舌を上顎にくっつけて、ゥ って発音してます。英語と同じですね。
無理無理、日本人にはこのちっちゃな音で早口は発音できないよ(≧▽≦)
でも、スペイン人の先生のクラスだと、こういうちょっとした音が絶妙な感じで発音されてて、そういうのを聞いてると、段々と耳が開けてきます。
ネイティブに習う良いところは、「耳が開ける」こと。
これに尽きる。
まずは耳が開けなきゃ、自分でもネイティブに近い発音はできるようにはならないから。
でも、日本人に習う良いところもあります。
それは日本語で教えてくれるところ。
どっちも異なる良さがありますね。

余談ですが、
「奈良(なら)」と発音する時の ラ は R で発音してますが、
「奈良市(ならし)」と発音する時の ラ は L で発音してます。
日本人も、実はRとLの発音をできたんですねぇ。

日本人は子音だけで発音するのが苦手とも言われますが、
例えば、小岩の近くにある『浅草橋(あさくさばし)』のク は Ku ではなく K で子音だけで発音されてます。

語学って面白い!



ああ、カンテの話から逸れてしまいました。

でも、語学好きの人にとっては、カンテを勉強するのは面白いのではないかと思います。


そして、このブレリアの歌詞。
アレグリアスの歌詞に比べ、文字数が多い!
そして、早口!
早くも挫折しそう(≧▽≦)
頑張って暗記しなきゃ!

      

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