クワドロクラス

(01)諸々

皆様、お盆休みを如何お過ごしですか?

今日は通常クラスがお休みになった時間を利用して、個人レッスンを行いました。

そして、その後はクワドロクラスがありました。
急遽、一人の生徒さんが体調不良でお休みになったので、参加者は2人。

どちらも、グループレッスンで仕上げた振付のリンピアールをしました。

グループレッスンで振付を習い、覚え、踊り込みをし、通して踊れるようになり、群舞で発表会の舞台に上げる。

この、『群舞で発表会の舞台に上がる』はゴールではなく、スタート地点に立ったに過ぎない。

ここからが面白いところ。
一人で踊れるようになる練習に、いよいよ入ることができます。
でも、この、『一人で踊れるようになる練習』というのは、グループレッスンだけでは中々手が回りません。
だから、その為に、クワドロクラスや個人レッスンというのがあります。

今日は、そんな、スタート地点に立った生徒さんたちのレッスンがありました。

「ここからが面白いところ」というのは、実は生徒さんにとってだけじゃなく、先生にとっても面白いところだったりします。

30分ずつ各人のソロ

まずは1回通しました。

一人の生徒さんはソロで踊るのは今日が初めてでしたが、コンパスを外すこともなく、振りが吹っ飛ぶこともなく、とても初めてとは思えない程良く踊れていました。
最初は緊張していましたが、段々と乗ってきたのが見て取れました。

もう一人の生徒さんは何度もソロで踊ったことがあるので、通して踊ることは朝飯前って感じでした。

二人とも、自主練を頑張ったんだろうなって思いました。

フラメンコって、『一人で通して踊る』というところに、大きなハードルがありますよね。
そのハードルを飛び越えるには、一人でコツコツと練習する必要があります。
二人とも良く練習してあるのが見て取れました。

とは言うものの、別に練習しないで参加してもいいですよ

「ちゃんと練習して、ちゃんと踊れるようになってからじゃないと参加できない」って身構えてしまうと、いつまで経っても参加できないじゃない。
本番に向けてのレッスンではないので、生徒さんたちはもっと気楽に参加したらいいと思います。

完璧を目指したら行動できなくなります。

完璧を目指して行動できなくなることより、完璧でなくても行動することの方を選んでみてはどうでしょう。それで通して踊ってみて、「あれ???踊れないぞ」ってところがあってもいいですよ。
だって、何か月後に本番の舞台が待ち構えてる状態じゃないんですよね?
だったら、このクラスで練習しちゃえばいい。
やってみたら何とかなるかもよ。

わざわざスタジオを取って、自主練して、「いざ出陣!!!!」って程のことをしないでも、家で振付を撮った動画を見て、軽く動いてみて、「うん、何となく思い出した!」って感じであれば良しとしてみよう!

完璧を目指すって、とっても重苦しくなりませんか?
それよりも、完璧なんか目指さず、もっと軽い気持ちで取り組んだ方がいいです。
その方が、肩の力が抜けて、いい踊りができるように思います。

自信のある状態とは

「自信もってやってみ!(^^)/」と先生は軽く言いますが、
「その自信が持てないんだってばぁ(T_T)」って生徒さんたちは思いますよね。
私も自分が生徒の立場にいる時には、そう思ったりします。

自信がある状態の人って、「私、自信あります」って感じではないんですよね。
自信満々に見える人って、実は自信がないから虚勢を張ってたり、自分を奮い立たせる為に自分を大きく見せたり、自信がある振りをしてるだけだったりします。
本当に自信がある状態って、自信があるとかないとか全く意識してないですよね。

ということは、自信を持ちたかったら、

とりあえず、慣れるまでやる!

自信があるとか、ないとか考えず、上手く踊ろうとか欲をかかず、できなかったらどうしようとか、余計なことを気にせず、

ただ楽しく踊る!

それを繰り返してたら、上手く踊れるかどうかは別として、一人で通して踊るのに慣れてきます。
そして、そんなに大変なことではなくなります。
四の五言わずに、とりあえず、何度でも踊ってみたらいい。
「一人で踊る自信がない」なんて、最初は当たり前。
「できなかったらどうしよう」とか余計なことを考えずに、とりあえずやればいい。
とりあえずやってれば慣れてくるから。

で、そうこうしてると、自信があるとかないとか、どうでも良くなるから。

この、「どうでも良くなった状態」が「自信がある状態」なんですね~。

後半の45分はフィン・デ・フィエスタのブレリア

ブレリアはね、こちらも、何度もギター、カンテと合わせて踊る機会を持ってたら、踊ることに慣れてきます。
「こういう場合どうすればいい」ってのも段々と覚えてくるし、歌も段々と分かって来る。

このレッスンは、

「やったぁ。失敗しちゃったよ。これでまた一つ知識が増えちゃうよ。やったー」

って失敗することも楽しむクラスです。

失敗することに意義がある。

ということで、これからクワドロクラスを控えている他の生徒さんたちも、ソロもブレリアも、深刻になり過ぎず、遊びながら、楽しみながら取り組んでみてください。

今はまだ、「生徒を舞台に上げる。その舞台上で、生徒に赤っ恥をかかせない」という重い責任を私がしょってない時期です。
だから、私も気楽なんです。
生徒のお尻を引っぱたいてまでして、「ちゃんとやりなさい!」と言う必要がないの。
できなくても、「いいよー。大丈夫だよー」と言ってあげれます。
そんな時期に、何度も挑戦してたら、怒られることなく踊れるようになって行けるから、今がチャーーーンス!(≧▽≦)

皆、バモノー!

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