踊りたい気力が復活!@アルハムブラ

昨日はアルハムブラに出演致しました。

寒い雨が降る中、お越し頂いたお客様、どうもありがとうございました。

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※右端が私。珍しく青い衣装で踊りました。

 

随分前に私が別のところで踊ったのを見て来たと声を掛けて下さった方がいらっしゃって、

その時の衣装まで覚えてて下さったのは嬉しかったです。

終演後にお話をしていたら、28日のサラ・アンダルーサにもいらして下さることになり、本当に嬉しいです。

こういうお客様の温かい言葉に励まされ、支えられながら、細々とながらも踊り続けることができています。

本当にどうもありがとうございます。

 

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さて、今回のライブですが、こんなこと言っちゃ何なんですが、出る前、気が重くて、重くて・・・”(-“”-)”

「何で、こんなに気乗りしないんだろう」

って思いながらも、

「出るって言っちゃったし、頑張らなきゃ」

って思ってたのですが、やっぱりこんな心情なので、事前の練習は殆どやらず仕舞いでした。

練習って、義務じゃないんですよね。

練習って、好きだから、楽しいからするんですよね。

必要だからとか、やらなきゃならないからとか、やれって言われたからやるもんじゃないんですよね。

舞台って、舞台に乗る本人が、舞台で踊ることを好きで、楽しみにしてなきゃやれるものじゃないですね。

正直、焦りました。

それは、踊りが仕上がってない焦りじゃありませんでした。

踊りや舞台で踊ることに対する情熱が減退しちゃったのかと思って、焦りました。

 

 

さて、本番の日は、本番前に1クラス、レッスンをしてから現地に向かいました。

そんなに気持ちが舞台に行ってないせいでしょうか、テンションが舞台モードではなく、いつも通りのレッスンモードでした。

舞台モードの日にレッスンをすると気合いが入り過ぎてしまい、時に生徒が引いてしまいます。

そういう意味では、舞台モードになってないで良かった。

レッスン後にスーツケースを取り出し、荷造りしていたら、生徒さんの一人に、

「先生、28日の荷づくりですか(*´▽`*)?」

と聞かれ、

「今日、あたしゃ、本番だよ”(-“”-)”」

って言ったら、

「えっΣ(・ω・ノ)ノ!Σ(・ω・ノ)ノ!Σ(・ω・ノ)ノ!」

と驚かれてしまいました。

それを聞いてた他の生徒も、

「えっΣ(・ω・ノ)ノ!Σ(・ω・ノ)ノ!Σ(・ω・ノ)ノ!」

と言ってたので、どうやら日曜後半クラスの生徒さんは、知らなかったようです(^^;)

まあ、いいんだけどね。

 

それで、スーツケースを転がしながら、冷たい雨が降る中をアルハムブラへ一人向かいました。

「楽しみにして来て下さるお客様がいるんだから、頑張んなきゃ」

と気持ちを奮い立たせました。

 

さて、4時からゲネが始まりました。

体調のこともあったし、スタミナがなくなっちゃったので、ゲネはかなり力を抜いて踊りました。

そうしたら、カンテのパコが、

「大丈夫だからね。みえ、楽しみなね」

と声を掛けてくれました。

disfrutar(楽しむ)

という言葉を、スペイン人は良く使います。

「日本人はセリア(英語:シリアス=真面目)だから・・。楽しまなきゃ!」

って言われました。

「あたし、そんなに深刻な顔して、淡々と踊ってたのか」

と思いました。

でもね、ゲネはスタミナを残す為に力一杯踊らなかっただけで、実はゲネが始まったら、私の中でスイッチが入りました。

それは、一緒に共演する他の踊り手さんたちが、楽しそうに一生懸命に踊ってる姿を見たからです。

ゲネなので振りが飛ぶ人もいたし、試し試し踊る人もいましたが、それでも皆、楽しそうに伸び伸びと踊っていて、それを見てたら、私も伸び伸びと踊りたくなりました。

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本番は、楽しかったです。

舞台が、踊ることが楽しい気持ちが復活しました。

「怖気づくんじゃねぇぇ」と自分に言い聞かせて、舞台袖にスタンバイしました。

そして、サリーダで舞台に上がったら、メラメラと力が地の底から湧き上がってきました。

ゲネで力を取っておいた甲斐あり、思いっきり踊りました。

久々のアルハムブラの舞台は気持ち良かったです。

ホントに、今回は、バックアーティストや共演バイレのお蔭です。

力をもらいました。

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やはりスタミナが落ちてて、途中で息が上がってきましたが、気力で踊りました。

最後の方は、ランナーズハイな感じ。

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終演後、ホッとしながら楽屋で化粧を落としていたら、気付きました。

何で、こんなに気が乗らなかったのか。

それは、不安だったからです。

病気になり、治療をし、寝てる時間の多い生活を続け、スタミナが落ちてしまって、まともに踊れるのかと心配でした。

けど、ゲネで力を抜いた甲斐もあったし、今回は1曲だけだったので、本番は今まで通りのフルパワーで踊れたと思います。

「少しずつでも踊り続けて、また持久力付けて行こう」

って思いました。

もし、これがソロリサイタルだったとしたら、自分一人で気力を振り絞らなきゃならなかったけど、今回は他に5人も踊り手がいて、その人たちが作った気合いのパワーに便乗させてもらえて、

「自分一人で何とかしなきゃと思っていても、結局は、知らぬ間でも何でも、周囲の人に支えてもらって生きてる」

って気付かされ、楽屋でワイワイとしながら、温かい気持ちになりました。

あ、余談ですが、昨日一緒に踊った5人のうち2人は、9月の発表会を観に来てくれていました♪

 

それと、観に来てくれた生徒さんたちからもパワーを頂きました。

舞台の上からも、ハレオが聞こえてきました。

息が上がって苦しくなった時にハレオをもらうと、

「くそーーー!!!!!負けるもんかぁ!!!!」

と腹の底から力が湧いてきました。

本当に、周囲の人に支えてもらってます。

1月は、28日には教室のライブがある以外にも、27日にサラ・アンダルーサ、29日にアルハムブラに出る生徒たちがいて、何かと入用の月ですが、昨日も応援に駆け付けて下さって、どうもありがとうございました。

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来て頂いただけでも嬉しいのに、綺麗な花束も戴きました。

どうもありがとうございました(*´▽`*)

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楽屋でギターのフェルミンの髪を切る、カンテのパコ(エル・プラテアオ)。

パコは18年間、床屋さんをしてたそうです。

日本人とスペイン人だと、頭の形も、髪の毛の癖も違うから、

スペイン人の彼らは日本の床屋だと中々いい感じに仕上がらないらしい。

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この二人には、

「タラントとは」とか、

「タンゴとは」ってのを細かく丁寧に教えてもらい、とても有難かったです。

私はスペイン人の、いい意味でのお節介な感じが好きです。

お蔭ですごく勉強になりました。

スペイン人と共演すると、勉強になることが多いです。

私、この舞台で、確実にタラントが好きになった!

タブラオの発表会では、このタラントを沙瑛ちゃんが踊るので、沙瑛ちゃんに伝授したいと思います。

 

こんな感じで、タブラオに出てはちょっとずつお勉強してます。

また次の機会にでも、皆様、お時間が許すようでしたら、是非観にいらして下さい(^^)/

 

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