来年2月公演 お芝居とのコラボレーション
来年2月の公演では、
元劇団四季の大畑ゆかりさんがご自身の劇団員を引き連れて、
ご出演下さいます。
そもそも、なんでフラメンコと芝居のコラボの舞台を作ろうと思ったか。
私は子供の頃から母に連れられて、ミュージカルをよく見に行ってました。
一番はまったのが中学の頃で、多分ほぼ毎月行ってたと思います。
その頃に見た演目の主題歌は、今でも鼻歌で歌える。
子供の脳みそってのは本当に柔らかい。
今だったら何回か見ないと覚えられない歌が、
あの頃は一回舞台を見に行っただけで覚えられたし、それを未だに覚えている。
感受性の一番強いあの頃にどっぷりはまった魅惑の舞台には、歌とダンスと芝居があった。
私にとって舞台は、『歌』と『ダンス』と『芝居』の3つあると面白い。
せっかく自分が作る舞台なんだから、自分が一番面白いって思うものを作ろうと思ったのでした。
でも、フラメンコには、歌とダンスはあるけど芝居がない。
でも、ないから諦めるんじゃなく、どうにかできないかな・・・って考えました。
そこで、前回発表会で行った「項羽と虞美人」では
うちの生徒たちで芝居ができそうな人たちにお願いして、台詞付きで演技をしてもらいました。
見に来て下さった方々には、
「え、あれ、生徒さんなの!?すごい上手だねぇ!」
と言われました。
私も、あの人たちにあんな隠れた才能があるなんてって驚きました。
じゃあ、次も生徒たちが芝居するの?ってところなのですが、生徒は芝居には参加しません。
理由は、プロにアウトソースした方が私が楽だからってのが一つ。
舞台を作る上で主催者は、あれやこれやとやらなきゃならないこと、気を回さないとならないことが多い。
だから、できる限り、信頼できる人たちに任せられるところは任せ、アウトソースした方がいい。
一人で何も抱え込んでたら、大きいことができない。
前回の舞台では生徒たち、かなり頑張ってくれて、
ほとんど私の手を煩わすことがなかったのですが、
そうは言っても、やはり丸投げにはできないこともある。
というより、何かあった訳じゃなくても、
頭の中に「大丈夫なのだろうか・・・」という文字が浮かぶ。
今度は前回よりも公演時間も長いし、プロに任せたいって思ったのでした。
でも、私には芝居をやってる知り合いがいない。
「誰かいないかなぁ」って何人かにこの話をしました。
そうこうしたところ、
フラメンコの踊りもカンテも習ってる友人の森弘子さんが相談に乗ってくれました。
そして、彼女の知り合いに自身の劇団を持ってる元劇団四季の友人がいるとのことで、
紹介してもらいました。
それが大畑ゆかりさんでした。
もう一つの理由が、フラメンコの舞台を見る人たちの裾野を広げたかったから。
発表会だと生徒の家族・知人・友人が来るけど、
それ以外はフラメンコの舞台を見に来る人たちは、
ほとんどがフラメンコを習うとか仕事にするとかでフラメンコに携わっている人たちだ。
でも、フラメンコって、フラメンコをやってない人が見ても迫力あるし、
躍動感あるし、音楽は生演奏だし、見るだけでも面白いのに・・と私は思う。
ただ、フラメンコやってない人は知らないから、
フラメンコの舞台に来るとっかかりがないだけ。
じゃあ、何かとっかかりを作れないかなぁって思ったのでした。
フラメンコだけで公演をやってれば、フラメンコファンしかこない。
でも、フラメンコと異ジャンルの何かとコラボすれば、
フラメンコとその別の何かのそれぞれのファンが見に来てくれる。
もしフラメンコと芝居でコラボすれば、フラメンコと芝居のそれぞれのファンが見に来てくれる。
お互いにとって、それは悪い話じゃない。
お客さんの裾野を広げ、また次も見に行きたいって思ってもらえるよう、
うちの舞台以外のフラメンコの舞台も見てみたいって思ってもらえるよう、面白い舞台を作りたい。
さて、ゆかりさんとの初対面の時、弘子さんも同席してもらい、二人と色々な話をしました。
そして、この人に任せてみたいなって思いました。
直感です。
更には、そのついでに、弘子さんにもちょっとでいいから出て欲しいとお願いしました。
これも直感。
彼女は舞台で化けるんじゃないかと思った。
今は相当苦労してるようなので、どうなるかは幕が上がらないと分からないけど、
私は信じてます。
役者さんたちは、ゆかりさんを含め女性3人、男性3人が出演します。
ゆかりさん以外とはまだお会いしてません。
1月に入ったら芝居と踊りの合同練習を始めます。
舞台をやると、どんどん人との繋がりが広がる。
そして、このご縁がまた次の縁を呼ぶ。
早く芝居組との練習が始まらないか、今から楽しみです。
その前に、踊りの方をなんとか形にしないと。
やることいっぱい。
けど、焦らず、粛々と、楽しみながら取り組んでいきます。
興味を持って頂けましたら、是非、是非、観にいらして下さい。
心からお待ち申し上げております。
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