舞踊団公演  お初とお江のカーニャ

(03)舞踊団公演

宝塚の舞台に立つには、宝塚音楽学校に入り、

2年間、芝居、歌、ダンス等を習い、

そこを卒業しなければならない。

学校なので成績が付く。

首席で卒業する人もいれば、

末席で卒業する人もいる。

 

宝塚というのはトップの男役がいて、その人が主役を演じる。

そのトップの男役の相手役にはトップの娘役もいる。

だから、宝塚音楽学校を卒業したタカラジャンヌは

皆トップスターを目指す。

 

じゃあ、どんな人がトップスターになるのか。

芝居も歌もダンスも上手で、

音楽学校を首席で卒業したような人がトップになるのか。

そういう人がトップになることもある。

けど、面白いことに、末席で卒業したのにも関わらず、

トップになった人もいるらしい。

歌や踊り、芝居はできるに越したことない。

けど、それらができるからと言って、

トップになれるとは限らない。

逆に、それらが他の人より劣るからと言って、

トップになれない訳でもない。

 

じゃあ、何が決め手なのか。

 

 

よく言われているのは、

「華がある」

かどうか。

お客さんは、華やかな人を見たい。

キラキラ輝いている人を見たい。

 

 

今度の2月の公演では、

 

秀吉の女房・寧々役

浅井三姉妹の次女・お初役

三女・お江役

 

という役が付いた女子生徒がいます。

 

 

実のところ、現時点で上手いから選んだ訳じゃない人もいる。

役が付いてない子たちの方が、よっぽど上手いってのもいる。

 

じゃあ、何でこの三人に役を付けたの?

というと、

コンクールじゃないんだから、

上手いかどうかじゃなく、

一般のお客さんが見て、

心地よく感じる人がいいんじゃないかと思ったから。

 

いくらスペインのものだからと言って、

スペインのフラメンコを知らない日本の一般のお客さんには、

受け入れがたいものも中にはある。

普通の日本人の美意識から言って、

「それはないな」

ってのがフラメンコにはちょこちょこっとある。

例えば、

私は大口を開けて、すごい形相で踊るのは、

フラメンコを知らない日本人にとっては、

下品でしかないと思ってる。

スペイン人がスペインでやる分にはいいけど、

日本人が日本でやるにはちょっとだ。

スペイン人の物真似が上手ければいいってもんじゃない。

フラメンコ好きが集まるところではそれも悪くない。

けど、一般客が多く来るところではそぐわない。

日本人にはスペイン人とは異なる、日本人の美意識がある。

私たちが踊るのはスペインのフラメンコだけれども、

観に来るのは日本人のお客さんだ。

フラメンコを知ってる人ばかりじゃない。

一般の日本人のお客さんが見ても、素敵なものを作りたい。

そう思いました。

 

だから、役が付いた生徒たちは、一般の日本人のお客さんが見て、

「なんか、可愛らしいな」

って人を選びました。

とは言いつつ、

役が付かない女子舞踊団員も可愛い子揃いなので(自慢)、

選んだ基準はそれだけじゃないんだけどね。

 

 

 

浅井三姉妹の次女・お初と三女・お江は、カーニャを踊ります。

今年の野音と新人公演で踊ったマントンとバタのカーニャを

二人のパレハ用に作り替えました。

オブラ(作品)の中の一場面なので、短くもしました。

 

それとは別に、

「そのカーニャをタブラオでソロで踊れるようになろう!」

という目標の元、クラスで踊り込みもしています。

タブラオで踊るとなると、バタもマントンもだとハードルが高い。

「じゃあ、マントンなしバージョンの振りを作ろうか」

ってことで、マントンなしの練習もしてます。

マントンは難しいのですが、

マントンがあることで粗が隠れるという利点もあります。

マントンを取って、素手で踊ることの難しさ。

 

 

これ(↓)は今日のレッスンの模様。

お初とお江のパレハでありません。

『タブラオでソロで踊ろう』バージョンです。

最後のところは、レッスンの終わりにさーっと付いたものなので、

まだスピードについて行けてません。

私もブラッソも付いてません。

でも、途中で切っちゃうのも変なので、とりあえず載せました。

 

https://youtu.be/hmHGIL4i47w

画面右側が次女・お初。

彼女はフラメンコ歴7年くらい。

バタをとても上手に扱える子です。

左は三女・お江。

まだフラメンコ歴2年ちょっと。

よく健闘しています。

まだまだこれからの子です。

この舞台で踊ることをきっかけに伸びて欲しいと願ってます。

光るものを私は彼女に感じています。

テクニカレベルはまだまだですが、

他の子が逆立ちしてもできないことをやってのける不思議な子です。

天性のものだと思います。

それが何かは、ここで詳しく書くと

本人のプレッシャーになっちゃうので書きません(*^-^*)

舞台で見届けてあげて下さい。

 

興味を持って頂けましたら、是非観にいらして下さい(^^)/

 

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