見せ方②つかみ

(01)諸々

さて、セビジャーナスつなぎの動画を作るにあたって、
この点を抑えてみると良いのではないか
というポイントその2です。

舞台で踊るフラメンコの演出・振付・構成を考える際、
一番こだわるのは、出だしの部分です。

「15分の振りであろうと、
7分の振りであろうと
最初の1分で決まる」
と言われています。

それは、

お客さんは最初の1分だけで、

「面白そう」と集中して見始めるか、

「つまんなそう」と気が散ってしまうか

を無意識に判断するそうです。


そして、その出だしで

「もっと見たい」

と思わせることができなければ、

その後は、

「どんなに頑張っても挽回できない」

と言われています。

第一印象というのは大事なのですね。

お笑いで、

「つかみが大事!」

「つかみはOK!」

と言われてますが、

舞台は何でも同じです。

つかみは大事です。

 

そして、私は、

大勢の人のセビジャーナスつなぎの動画を見て、

「映像もつかみは大事だ」

と思いました。

いえ、舞台以上に大事です。

 

最初がつまらないと、

見る気がしなくなるのは

動画も生の舞台も同じです。

ただ、映像の場合、

これだけ多くの動画が巷に溢れていれば、

つまらなそうなのは、最後まで見ません。

生の舞台は、よっぽどでなければ、

お客さんは席を離れることをしません。

居眠りしながでも、座席にいて下さいます。

 

でも、映像は、

つまらなければ、

クリック一つで離脱できます。

 

 

さて、このセビジャーナスつなぎの音楽は、

前奏が30秒程。

歌が45秒程です。

 

前奏のボリュームが馬鹿になりません。

 

但し、映像なので、

①前奏30秒まるまる使う

②前奏30秒まるまる使わないでカットする

が選べます。

 

 

舞台であれば

①板付き

②音楽が流れてから出てくる

と始まり方に2種類あります。

 

映像も同じですね。

①最初からフレーム内にいる

②途中からフレーム内に入ってくる

です。

 

『据え置きのカメラで撮影し、

背景に変化がなく、

踊り手もなかなか登場せず、

前奏30秒るまる

変化のない背景だけを映し続けた…』

となると、

さすがに視聴者に離脱される可能性が高まります。

その踊り手の知り合いで、

「何が起こるのかな。いつ出てくるのかな」

と我慢強く待ってくれたとしても、

その30秒間に視聴者を飽きさせてしまいます。

 

音楽が流れてからフレームインするならば、

遅くとも5秒以内にフレームインしましょう。

 

そして、歌が始まるまでの時間、

踊るなり、小芝居をするなり、

視聴者を飽きさせない、

惹きつける何かをしましょう。

 

もしくは、何もしないのであれば、

前奏を10秒以内にした方がいいです。

 

ちなみに、私の動画は歩きながらフレームインしてきます。

音楽が鳴り出したら1秒で出てきます。

そして、歌が始まるまでは10秒です。

 

さっさと歌と踊りを始めて、
視聴者を飽きさせないように、
前奏の20秒はカットしました。

「踊り手がさっさとフレームインしない」

「前奏を丸々30秒流し続ける」

それでもOKな場合もあります。

それは、

背景がをスライドショーのように何度も切り替え、

背景を楽しませるなど、

工夫をした場合です。

これならば、視聴者は飽きることなく、

動画を見続け、

ウォーミングアップできた頃に、

満を持して踊り手登場!とできます。

これもありです。

 

ということで、

前奏で視聴者に離脱されないように工夫してみましょう

というのが、今回のポイントでした。

 

色々と試してみて、

是非、視聴者の視点でご自分の動画を見てみて下さい。

 

そして、この動画を作る作業というのが、

舞台で踊る際も生きてくると思います。

 

 

是非、印象に強く残るような出だしを考えてみてください。

それが無理ならば、

せめて、離脱されない出だしを考えてみて下さい。

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。