普通のマルカールを味わい深く

(01)諸々

この手の動画というのは、
1分以内というのが良いらしい。
現代人はせっかちなので、
それ以上長くても、
よっぽど興味がないと見ないらしい。
なんか分かる。
ということで、1分以内で作りました。

ただ、タラント、ソレア、シギリージャだと、
歌振りが1分に収まらないので、
途中からとか、
途中で切れてしまったりします。

さて、ソレア、
どこの箇所を使おうかと考えあぐね、
敢えて技とか、カッコいい振りのところではなく、
普通のマルカールの箇所にしてみました。
ただ、元々の振りは普通のマルカールではなく、
ちょっと綺麗な振りでした。
でも、この日は普通のシンプルなマルカールに
変えて踊りました。

シンプルなもの。
何の変哲もないもの。
飾りのないもの。
普通のもの。

ソレアはそんな振りがいいな
って最近思うようになりました。

私、セビージャにいた最初の半年は
ファナ・アマジャのレッスンを受けてました。
振付はすごく普通なんです。
すごい技とかないから、
逆に私なんぞは見せられない。
彼女の場合、振付がどうとかじゃなく、
もうその存在感とかオーラとかがすごくて、
あと音楽の作り方がすごく自然でカッコよくて、
とってもフラメンコ。

シンプルなものは難しい。
その人がフラメンコな人かどうかを
如実に表してしまう。
でも、誰もが踊れる普通のマルカールこそ、
その人の個性が一番現れるってのが面白い。
フラメンコらしさに拘り過ぎて、
その人の個性が全く見えないってのも、
普通のマルカールを踊った時ほど良く分かる。

普通のマルカールを味わい深く踊れるようになりたいです。
ウルトラCの技を詰め込むより難しいかもしれませんが、
それが私の好きなフラメンコ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。