【火曜昼クラス】12月発表会以降について
手放したくても、諸条件を考えると、中々手放す決断ができなくて、でも、
「えええい!」
と思い切って、手放すことにしたものがあります。
それを今朝のクラスの生徒さんに伝えました。
私が一つ手放すことにしたこと、
それは、
『舞台に向けて生徒に振付を教え、仕上げ、
舞台で見せれるに至ってない生徒たちが、それなりに見えるように
演出で体裁を整えること』
私が「手放しちゃダメでしょ!」と一番強く思ってた禁じ手。
生徒を舞台に上げる為に振付を教え、その舞台が終わったら、
また次の舞台に向けて新しい振付を教えて…と延々と繰り返される、
『振付を消費すること』
にウンザリしていました。
12月3日の発表会に向けては、今まで通りに演出して、体裁を整え、見せれるようにします。
ただ、火曜昼クラスに関しては、生徒の承諾が取れたので、発表会以降はしばらくそれはやりません。
火曜昼クラスは、12月の発表会でソレアを踊ります。
振付は仕上がってます。
今、フォーメーションしてます。
そんなにみっともないことにはならない。
発表会として恥ずかしいことにもならない。
生徒が赤っ恥かくようなことにもならない。
むしろ、生徒たちは輝くでしょう。
…。
……。
でも、それでソレアを終わりにしていい程、ソレアは簡単じゃない。
振付という表面をさらっただけで面白さが分かるような曲でもない。
1回踊って終わりにしていい程、つまらない曲でもない。
次の新しい振付に移れば、また振付を覚えるのに追われ、それに時間を費すことになる。
それは、歌や音楽との一体感を学ぶ時間や、身体を鍛える時間、技術を向上させる為の時間が削られてしまうことを意味する。
それは惜しい。
教室運営はビジネスです。
収益を上げなければ、教室は潰れます。
私の生活も成り立たなくなります。
でも、フラメンコはビジネスじゃなく、アルテ(芸術)。
ここで私たち、フラメンコを生業としている人たちが抱える問題に直面します。
それは、ジレンマ。
でも、
「発表会が終わったら、新しい振付に変わります!」
ってのを一度、手放すことにしました。
発表会以降も、引き続き、今朝のクラスはソレアをやります。
同じ振りです。
もっともっと、この振付で生徒に教えたいことがある。
私も自分が舞台で踊る時に、この振付を踊っています。
それも、1回どころか10回も20回も踊ってます。
でも、未だに飽きません。
1回で消費しちゃうのはもったいない。
発表会で生徒たちは輝くでしょう。
素敵に踊れるでしょう。
それは、責任もって私、12月までに仕上げさせます。
でも、まだまだ伸びしろはある。
もっともっと深めたら、もっともっと素敵になれる。
発表会はゴールじゃなく、通過点。
このソレアの振付で何度も舞台に立とう。
尚、1コンパス、1コンパスをじっくり時間をかけて取り組んでいくので、
12月以降、新たにこのクラスに参加する人も、振付を覚えられるようになります。