【入門・初級クラスのアレグリアス】火曜夜クラス

(01)諸々

セビジャーナスのクラスの次の段階、入門・初級クラスのアレグリアス。
昨夜はギター伴奏がクラスに入りました。

フラメンコを始めて間もない頃、
「振付を覚える」という乗り越えるべき大きな山が存在します。
なにせ、習うパソ、全てが初めて。
例えば、一曲でも12拍子の曲を習ったことがあれば、基本的なマルカールは同じだし、それは覚えないでも最初からできる。
長年やってるとそういうパソが多くなるので、振りを1曲覚えるのもささっとできるようになる。
でも、初12拍子系ヌメロの生徒さんにとっては、まずはオーソドックスなマルカールの足取りを覚えるだけでも大変。
そもそも、12拍子って何????から始める。

このアレグリアス、去年の11月からやってて、丸10ヶ月が過ぎました。

5分ちょっとの短い振りですが、サリーダ、レトラ、シレンシオ、カスティジャーノ、エスコビージャ、ブレリアという構成で、アレグリアスの全てが入ってます。

何とか振付を覚えたとしても、それに身体がついていくかは別問題。
何より、大人になってから始めた人にとっては、サパテアードが難しい。

振りを覚え、がくがく、プルプル、ゆらゆらしながら、青色吐息でやっとこさエスコビージャをやってたら、
「じゃあ、ブラッソをつけましょう!」
「ずっと正面を向くのではなく、身体の向きは斜め45度で踊りましょう!」
と、
「足やりながらなんて、無理です( ;∀;)」
って指示を先生が出してきます。

更には、
「女性はいつでも、持てる時にはファルダを持ちましょう。
前で揺らしたり、お尻のところをペジスコしたり(つまんだり)、それがフラメンコを踊る女性のおしゃれなのよ」
「エスコビージャはファルダを上げ、足を見えるように踊りましょう」
と注文は相次ぐ。
頭はいっぱい。
身体は迷走し始める。

でも、段々とまとまってきた。
発表会まであと3ヶ月でここまでできたら御の字。
皆、良くぞ練習してきた!
あとは、視線だな。
顔の向きってすごく大事なのですが、実は、ものすごく難しい。
それと、ブエルタ。
ブエルタだけ取り出して練習してる時には皆できてるのに、振りを通すと首が付かなくなる。
なぜかしら?
首付けないでブエルタする方が難しいと思うのだけど…😑

私は思う。
エスコビージャは、足が難しいんじゃない。
足をやりながらブラッソだとか顔の向きだとかもついてくるから難しいんだ。
男性はね、直立不動で高速サパテアードって技を持ってる。
女性も、男性並みに速い足ができるなら直立不動でもいいけど、そうじゃないなら上体で踊らないと。
でも、それが難しい。
でも、でも……、難しいけど、面白い。

最初の頃は、素直に、教科書通りに踊ったらいいと私は思ってます。
その方が好感持てるし、味付けや崩して踊ることは、もっと踊れるようになってからでもできる。

基本ができてる人が崩して踊るのと、
基本がない人が崩して踊るのは違う。
基本がない人は崩してるんじゃなくて、『崩れちゃった』。
崩れちゃった踊るは見るに耐えない。

皆さん、とても素敵に踊れていると思います。
言われたことを言われた通りに踊ろうという努力が見て取れます。

昨日は更に、
『音楽と一体になって踊ろう!』
がテーマでした。
音楽を聴いて踊ってるか、無視して数で踊ってるかは、踊りを見ると一目瞭然。
だから、音楽を聴きながら踊れるように、クラスにはギターさんを呼んで伴奏付でレッスンをします。

答えは音楽にある。

ギター伴奏が入ると、生徒の踊りは変わる。
レッスン開始時と終了時では踊りが全然違う!

音楽は偉大だなぁって、昨日も思ったのでした。

ギター:尾藤大介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。