模写してみる

(01)諸々

ただ出てくるだけ、
ただ手拍子するだけ、
ただ歩くだけ、
ただ振り向くだけ、
ただ手を上げるだけ、

振付があるところより、そういうところの方こそ、
「スペイン人が踊るのと、なんか違う」
って思ったりしません?
難しいパソより、シンプルなものほど、
「スペイン人となんか違う」
って思ったりしません?

そういうところがさり気なくて、様になって、日本人が踊ったとしてもスペインのフラメンコとして違和感がなく自然なのって、実は高度。
なぜなら、
「スペイン人となんか違う」
ってところは、振付を習っても教われないところだから。

イメージがなしに振付だけで動こうとすると、日本人フィルターがかかった動きになるから、スペインのフラメンコから遠ざかる。
ただ動きゃいいってもんじゃない。
だから、スペイン人が踊ってる動画から振付を取って、それを実際に踊ってみて、自分とそのスペイン人の踊りを比べてみて、
「何が違うのかな?」
って研究したらいいのではないかと思い、舞踊団公演終了後の上級生のクラスでは、振付を習うレッスンではなく、動画を見ながら、何が違うか皆で研究し、試すレッスンにしました。
要は、美術で言うところの模写。
目指せ完コピ!

見て盗むとは一言に言っても、そもそが目が肥えてないと見どころが分からないから、盗むこともできない。
なのでレッスン中に私が、
「ほら、この人、ここでこういうことやってるよね。振付ではないよね。でも、これがあると踊りがピリッと締まるよね」
と見どころを言って、
「ここ、真似てみようよ。やってみよ!」
と皆で真似てみる。

今日はレッスン前半ではテクニカ、後半でこのブレリア。
45分でこれしかできなかった。
でも、まだまだ研究の余地はある。
振付を覚えるだけなら5分もあればできる程度のパソを、時間を掛けて研究する。
なんてオタクの極み!

難しい技ではなく、普通のオーソドックスなパソ、例えば、パソ・デ・ブレリア等を研究し、完コピを目指します。

まずは何事も真似から入る。
自分なりに崩すのは、その後。

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