¿Dónde está la princesa? 1曲目ペテネーラ

(03)舞踊団公演

王族の結婚は政治。愛はそこにはなく、相手を利用する為のもの。

王族に生まれた者は、王族としての責任を知っている。

その人生は国と国民に捧げる。

財政危機の母国を救う為、政略結婚を強いられた王女様は二日間の謎の失踪を繰り広げます。

Donde esta la princesa. 王女様はどこに行った。

失踪していた間、王女様は何をしていたのでしょうか。

Petenera  ペテネーラ

とあるヨーロッパの小国の王女・アン

大のフラメンコ愛好家としても知られるアン王女は、スペイン滞在中にフラメンコ鑑賞等をして楽しむと思われていた。しかし、真の目的は違った。財政難に陥った母国の危機を救うため、アン王女は世界三大富豪といわれるフェルナンデス家の長男・ホセリートと結婚することになっていた。由緒正しきヨーロッパの王族と血縁関係を結びたいフェルナンデス家との政略結婚をアンは憂うのであった。

実は、この舞台、10月の作品と繋がってます!

10月の舞台は、実在の人物を多少のフィクションを入れ、舞台化したものでした。
一方の12月の舞台は架空のお話で、架空の人物たちが登場します。
「であれば、10月の舞台で出てきた王族の子孫のお話ってことにしちゃえ!」
ってことで、12月は、10月の登場人物たちの子孫がアン王女という設定です。

なので、この冒頭のナレーションは10月から繋がってるのを示唆しているのでした。

ちょっとウォーリーを探せ的な、言われなきゃ気付かないよ!程度の設定なのですが、私の中で2作品を繋げたかったのでした(≧▽≦)

10月の舞台は1600年代のお話でしたが、あれから100年単位の年月が経ち、王族や貴族たちは昔のような裕福さはなくなっていき、代わりに平民たちが台頭してきます。

弱小国の王族や貧乏貴族の「血筋」が欲しいお金を持った成金平民たちが、血筋のよろしい人たちと婚姻関係を結び、社交界に繰り出し、そこでビジネスを展開し始めた時代が、今よりちょっと前にありました。
まさに、前々作の白蓮の頃ですね。
このお話はその頃のお話です。

今の時代の平民の私たちからすると、多少のマリッジブルーはあれど、結婚するとなると、殆どの人は幸せを胸に思い描きます。
無理やり好きでもない人の元に嫁がされることは、今の時代の私たちにはなく、例えお見合いであっても、私たちは断る自由があります。

でも、王族のアンはそうは行きません。
アンに結婚の話が舞い込んできましたが、アンは乗り気ではありません。
むしろ、憂鬱です。

アンには断る自由はありませんでした。
厳密には、断る自由はありました。
でも、それをすると母国が立ち行かなくなることを知っていました。

「人柱」「生贄」

そんな言葉が脳裏をかすめました。

そんなアンが踊る、絶望のペテネーラがオープニングを飾ります。

コメントは受け付けていません。