本当にやりたいことは何か

「フラメンコが好き」
と一言に言っても、色々なものがあります。
私は、お客さんとして見る分にはどんなタイプのフラメンコも好きです。

ただ自分がやるとなると、得手不得手もあるし、向き不向きもあるし、似合う似合わないもある。
そして、時間は有限。
あれもこれも手を出す頃はもうとっくに過ぎている。
「自分の本当にやりたいことだけに、自分の限られた時間を使わなきゃ。集中しなきゃ」
と思い、
「なら、本当にやりたいことって何だろう」
とのところずっと考えてます。
それで、
「得手不得手、似合う似合わないを考えることなく、まずは自分が何をやってる時が一番楽しく、心地よく、無理なく続けられるのだろう」
と自分に問いました。

どうやら私は、日々のレッスンで生徒さんにフラメンコを教えるのは好きなようです。
楽しいし、生徒の成長は興味深いし、稽古場という空間に身を置くことは心地よいし、日常の中で無理なくやれてます。

それの延長線上にあるのですが、生徒を舞台に送り出すことも好きなようです。
これも、楽しいし、興味深いし、心地良い。
無理は多少あります。
これは日常の中にあるというより非日常なので、気合いとかパワーをかなり放出しないとできません。
構想を練る時間や下準備にも時間がかかり、人には見えないところでのやることも沢山あります。
それでも好きなようです。
これをやってる時、私の心は躍り、砂漠の中のオアシスにいるように感じます。
要は、充実した時間を過ごせます。

そして、やっぱり、テアトロの舞台が好きです。

ただ、テアトロの舞台が好きとは言っても、色々な作り方ができる訳で、じゃあ、どういうのをやりたいかってのは毎回暗中模索です。
だから、これも自分に問うてます。
答えは常に自分の中にある。
自分の中にしかない。

漠然と
「将来的にはこういうのをやりたい」
というのは持ってます。
「この動画のAlegrias de Cordobaには、それが少し滲み出たな」
って思いました。

ただ、今の段階では現実的ではなく、そこまでの道のりでもっとやらないとならないことがあると感じています。
では、実際に次に何をやりたいかですが、今は全く浮かんで来てません。
だから、のんびり充電して閃くのを待ってます。
…
…
…
とは言いつつ、文化庁AFFの修正依頼が来てて対応しなきゃならなかったり、
ちょっと実家に行って片付けしなきゃならなかったり、
のんびりの中にも、「よっこらせ」って重い腰を上げて対応しなきゃならないこともあったりして、
本当にのんびりはできないんですけどね。
仕方ないね。生きてくって大変ね(^-^;。

Guitarista: Emilio Maya
Cantaor: Manuel de la Malena
Palmero: Yuske Saegusa, Cai Yamamoto, Domingo
Bailaora: Mie Moriyama