本番が終わるとご和算。そして、新たに始まる。今はその段階。

(01)諸々

フラメンコのお仕事を私は愛して止まないのですが、
だからと言って全てを好きかというと、
もちろん、そうとも限らなくて、
なので、このところ、私の中で断捨離をたくさんしています。
私はしょっちゅう断捨離してます。
時間も気力も体力も有限だからね。


〇本当に好きで、楽しくて、ウキウキするからやってる仕事
〇 ⇑ ではないもの

これまで手掛けていた仕事をざっくりとこの2つに仕分けしました。
今まで、あまり考えずにいたので、自分の心に問いました。

そして、段々と自分がどう感じていたのかが分かってきて、
後者の仕事をドンドン削ぎ落した結果、好きな仕事が残りました。

日々のレッスンは大好きです。
とても楽しい。

それよりも更に好きな仕事があります。
それは、クラスにギターさん、カンテさんたちが来てのエンサージョ。
最高に楽しいです。
日々のレッスンで仕込んだものを、少しずつ形にしていくのや、
生徒さんたちが育ち、日々できることが増えて、
上手くなっていくのを見れるのは心が躍る。
私はこれがやりたいが為に、舞台を作っているのかもしれません。
舞台の予定があるとエンサージョするから。

さて、本番が終わると、次なる課題が見えてきます。
生徒も私も、完璧からは程遠いので、情けなくなる程に課題はたくさんあります。

でも、それでいいと思ってます。

私たちは未熟なまま舞台に出ています。
完璧は神様の領域のことで、私たち人間は常に未熟だと、
壮大なスケールで自分たちの至らなさを認め、それでいいと受け取めています。

完璧が無理と分かってますが、
鼻から諦めるのではなく、本番前は完璧を目指して頑張ってます。
だから、上手くいかなかったところは悔しいし、ガッカリするし、落ち込みます。
生徒さんたちにも、
「ちゃんとやりなさい!」
と指導します。
でも、本番が終わって、しばらくして気持ちが落ち着いたら、全てご和算にします。
ちゃんとやれた子はもちろんOKですが、
ちゃんとやれなかった子も、ちゃんとやれなかった私もOKなんです。
情けない私たちですが、情けなくは思ってなくて、情けない私たちも愛おしい。

至らない自分を責めることをせず、
「ああ、至らないな」
という事実だけを受け止め、
「じゃ、練習しよう」
とまた気持ちを新たにお稽古していけばいい。

先日、この業界の先輩と飲みに行きました。

その方の
「プロを使って、クオリティの高い舞台を作りたい」
という熱意に当てられ、
「私も!!!」
と一瞬、血迷いました。

でも、酔いが冷め、一晩寝て目が覚めたら、その気持ちはなくなってました。
それは彼女の夢・目標であって、私のものではありませんでした。

プロを使ってクオリティの高い舞台を作ることはとても魅力的ですが、
私がやりたいこととは違いました。
私は、生徒を使って愛ある舞台を作りたい。
(プロの方を使っての舞台は愛がないって意味でないってのは、文脈からご理解ください)
その上で、クオリティが高いに越したことない。
てか、クオリティ高いものにしたい。
だから、日々のお稽古で質の向上に必死に務めます。
でも、必死にやって、それでできなくても、それでもいいんです。
鼻から諦めることはしませんが、
一番の目標は「生徒たちと愛ある舞台を作ること」だから。

誰かに認められたくてやってない。
だって、誰かに認められたからって、私の心は満たされないのを私は知っています。
私の心の欠乏感は私しか埋められない。
じゃあ、私の心の欠乏感は何だったら埋められるか。
私は私と生徒さんと、そして、共に舞台に携わる仲間たちと楽しむ為にやってます。

今年は、4月にソロの発表会、6月に群舞の発表会の開催が決まっています。

外部のお仕事が全て断捨離されたかというとそうではなく、
外部のお仕事の中でも、野音は私は好きでした。
大変な面も多々ありましたが、心が躍ってましたし、楽しかったし、必死にやってました。
今年は多分ないと思うので残念ですが、まあ、無理せずにやってこうと思ってます。

そして、今年の後半にはもう一つ、生徒さんとのライブができたらいいなと考えてます。
ただ、大がかりなものじゃなく、お料理の美味しいレストランで
アットホームなライブがいいなって思ってます。
『お料理が美味しいところ』『お酒が飲めるところ』ってのはポイント高いと思うのです。
なので、そういうところを今探してます。
来週、生徒さんの何人かとスペイン料理屋さんに視察に行ってきます。

生徒さんたちと美味しいものを食べ、飲んで、笑って、次の舞台の夢を語って。
生徒さんたち、ありがとうね。

「お世話になってる△△さんからの依頼だから」とか、
「期待されているから断れない」とか、
「知名度が上がるから」とか、
「キャリアになるから」とか、
「勉強になるから」とか、
「生活費を稼がなきゃ」とか、
そういう、頭で考えて引き受けてた仕事を断ることを覚え、
「私が〇〇したい!」という舞台のみにすると決めたので、
私、今、とっても心が軽い♪

残り短い人生なので、楽しく、自分の気持ちに正直に生きようと思います。

至らない先生と至らない生徒たちが、
己の至らなさを受け入れ、
お互いに補い合い、
それでも補い合えないほつれがあったとしても、
そこも含め、それでいいと思って、
また舞台を作ってこう。
また練習して行こう!

ここ最近、今ままで以上に、ものすごくレッスンが楽しい。

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