自分で振付を作った生徒さん

(01)諸々

昨日は昼間の時間に、ギターの尾藤さん、カンテの郷子さんに来てもらい、
私ともう一人の生徒さんのエンサージョを行いました。

生徒さんが自分で振付を作る

昨日エンサージョをした生徒さんは、自分で振付をしました。

もちろん、パソの一つひとつは私や海くんから習ったパソだったりしますが、他にもYoutube等を見て、良さそうなパソを探してきて振付を作ったそうです。

振付って、ただパッチワークすればいいってもんじゃなく、効果的なやり方があったりします。

でも、それって感覚的に覚えていくものです。
沢山振りを習うことで、何となくその感覚を身に付けることができたりしますが、でも、一番は自分で振付を作ってみることです。
作ってみて、ダメ出しされて、壊して、作り直して…。
というのを繰り返すうちに、感覚が磨かれていき、効果的な振付ができるようになっていきます。
一朝一夕で身に付く技能ではありませんが、やらなきゃいつまで経ってもできるようにならない。
だから、私はトライ&エラーを覚悟で挑戦してみるのは、すごくいいと思います。

流れを意識する

自分で振りを作ることの利点は、サリーダからハケまでの全体の流れを意識できるようになることです。

フラメンコの振付を作る際、踊り手は一つひとつのかっこいいパソを組み込みたいって思っちゃったりします。
でも、振付で一番大事なのは、一つ一つのカッコいいパソではないと私は思います。

一番大事なのは、最初から最後までの全体の流れを見た時に、良い感じに盛り上がり、良い感じに溜めがあり、良い感じに爆発がある振付です。
一つひとつのパソに関しては、その全体の流れを阻害しないものがいい。

昨日の生徒さんの作った振付には、全体で見た時に、
「そこはそれじゃない方がいい」
ってのがいくつかありました。
それを私や尾藤さん、郷子さんに指摘され、
「なぜなら」
と説明を受け、振付を手直ししていきました。

その生徒さん、すごく勉強になったと思います。
そして、最終的にはいいのができました。

ここで大事なのは、
「自分が作った振付にダメ出しが入る=私ってやっぱりダメなんだ」
って思わないことです。

代わりに、
「トライ&エラーをしながら、振付を作る私って、えらい!」
って思うことです。

だって自分で振りを作るなんて、フラメンコに興味があって、すごく好きで、頭いい子じゃないとできないでしょ。
失敗から学ぼぶつもりで、ドンドン挑戦する生徒を、私は誇らしく思います。
郷子さんも、尾藤さんも、すごくいい取組みだよねって言ってました。

良く頑張ってるね。
どんどん良くなっていってるよ。
充分よくやってると思うので、自分への叱咤激励はいらないからね。
自分を自分でも労ってあげて、褒めてあげてね。

カッコいいパソより、自分らしさが出るパソ

難易度の高いパソをやるとかっこよく見える感じがしちゃいます。
なので、そういうパソを習っては、必死に練習したりもします。
それ自体は悪いことではありません。
頑張ってできるようになったらいいねって思います。
ただ、前述のようにパソは、カッコいいかどうかよりも、全体の流れを阻害しないものがいい。

全体の流れを阻害しないものは、
「難易度が高くて、かっこよくて、でも、やるのに精一杯でコンパス感なんぞ全く醸し出すこともできないおパソ」
ではありません。
「自分にとって無理ながく、意識しないでも、さらっと気軽にできる、自分に馴染んだパソ」
です。
カッコいいパソをやっても構わないし、レベル向上の為にレッスンで習うならいいと思いますが、舞台で踊るなら、身体に馴染むまで練習せねばなりません。

1時間のエンサージョの後は、しばしスタジオでその生徒さんとそんな話をし、小腹が空いたので近所のカフェに行き、またフラメンコ談義。
二人して食べたホットサンドが美味しかった。
平日の昼間に時間を工面してレッスンを受けてくれたりすると、時間に余裕があるので色々と話ができたりします。
レッスンだけでは伝えられないものもあったりするのでね。



さて、この生徒さんも出演するライブが4月29日と30日にございます。
お陰様で満席となりましたが、ライブ配信もございますので、良かったら是非ご覧になってください。
応援の程よろしくお願いいたします。

ライブ配信申込はこちら

29日(土)

申込締切 ライブ当日21:00まで
配信期間 当日から1週間後21:00まで
https://select-type.com/ev/?ev=PVoHWqOkCPg

30日(日)

申込締切 ライブ当日21:00まで
配信期間 当日から1週間後21:00まで
https://select-type.com/ev/?ev=QFLrEGu–xA

※配信URLが自動返信メールされます。
@select-type.com が受信できるようご注意ください。

コメントは受け付けていません。