場所取り

(07)スペイン

クラスに25人もいると、中々踊る場所も少なく、後ろの方の人たちが踊りにくそうにしています。
後ろの人なんかお構いなしに、前の人たちがドンドン後ろに来ると、後ろの人たちは踊るところがなくなります。
下のクラス程、それは顕著です。
発表会とかでフォーメーションを経験するにつれ、上級生になると周囲を気にして踊れるようになります。

ヨーロピアンの初級の生徒は、自分の場所を確保するため、自分にとって邪魔なところに立ってる人に、少し退いてと、言う人は結構います。
言われた方も、そう言われて退けば自分が踊りにくくなったりするので困ります。
今日、それで、クラスの中で少し、イザコザって程ではないですが、あっちこっちでザワザワしてました。
先生に、踊る場所がないと休憩時間に言いに行った人もいました。

「下のクラスを教えるって、大変だなぁ~」

って、見てて思いました。
踊りを習う為の躾がされた後の生徒か、そうでないかの差は大きい。
レッスンを受けるお作法や心構えって、大事ですね。

私は生徒が別の生徒に、
「もうちょっと、あっちいって」
とか言わせるのは好きじゃないです。
言ってもいいんだけど、言いにくいでしょ。
まあ、大抵の日本人は言えないです。
言えば、余計な軋轢が生まれるから。
だから、普段のレッスンでも、
列を崩すな。
前の人は後ろに来すぎるな。
後ろの人は壁から離れろ。
と煩く言ってるのですね。
先生に言われても嫌じゃないけど、生徒に言われるのは嫌ってのはあるものね。

どこの世界も、下にいると余計なことに煩わされる。
上に行くと、お互いを気遣う余裕ができてくるので、自分のやりたいことに集中できる。
踊りも同じですね。

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