目指すエスティーロ(スタイル)

バイレ・フラメンコには、いくつものエスティーロがあります。

エスティーロとは、英語にするとスタイルです。

踊りのスタイル、形式が沢山あります。


ヒターノのような泥臭いものから、
アンダルシアならではのコッテコテの、ちょっとどすこいな感じのもの、
バレエのような形式美のもの、
色々です。

タブラオで、ソロで踊る分には、
生徒さんはご自分が好きなエスティーロを目指せばいいと思います。
振付の問題ではなく、踊り方、表現の仕方は、踊り手がどう踊るか次第です。

ただ、群舞で踊る時、舞踊団として公演を掲げる時、
統一感がないのはよろしくありません。

皆で目指す方向は同じでないとなりません。


目指したところで到底到達できないような高い目標は、
「どうせ無理」
と目指すのが馬鹿らしくなりますが、
目標というよりも、方向性として、
スペイン国立バレエ団(バレエ・ナショナル)のような舞台を目指したいと常々思っております。


バレエ団とは称していますが、スペイン国立バレエ団はクラッシックバレエを踊る訳ではありません。
スペイン舞踊全般を踊る舞踊団です。
その中にフラメンコも含まれます。

スペイン国立バレエ団は、エンサージョ(リハーサル)風景を
ちょこちょこと動画で配信しています。

こちらの動画、なかなか素敵なのでご紹介します。



生徒さんたちに教えていて常々思うのは、

「イメージのない人に形だけ教えても、全然違うものになる」

ということです。


日本料理を食べたことのない海外の外国人が、
レシピだけ見て作った「日本料理」は果たして、
日本料理を食べ慣れた私たちからして、本当に日本料理の味がするでしょうか。
どこか、現地の料理の味がしてきませんか?

私は韓国に旅行に行った際に、
『日本そば』とのれんを掲げているお店で、
どう見ても韓国の冷麺にしか思えない日本そばを食べたことがあります。

料理は舌が覚えたものでなければ再現できません。
レシピには限界がある。

踊りも同じです。

振付を習い、フラメンコのテクニックを習い、身体を鍛えただけじゃ
フラメンコらしくは踊れません。


見たことがある。
イメージがある。

それが大事となります。


そう頻繁には舞台を観に行くことはできませんが、
今は便利な世の中で、youtubeというものがあります。


youtubeでいいので、毎日でもフラメンコを見て、
イメージを持って下さい。


この動画を見ると、
男性と女性の踊り方の違いが良く分かりますね。

横からのアングルなので、
重心の置き方、身体の使い方が良く見て取れます。
特に女性は、男性以上に身体を反る時は反り、
前傾姿勢の時は大きく前かがみになります。
その辺も良く見て、ご自分の踊りに生かしてみて下さい。

ちょっとずつでいいのです。

すぐにはできません。

ちょっとずつ見て、
ちょっとずつ試して、
ちょっとずつ近づいていって下さい。

私もそれを20年続けています。
20年やっても、こんな程度です。
芸事というのは時間がかかるものです。

でも、やり続けていれば、ちょっとずつ近づけます。

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